([さ]1-2)夜を急ぐ者よ (ポプラ文庫 さ 1-2)
([さ]1-2)夜を急ぐ者よ (ポプラ文庫 さ 1-2) / 感想・レビュー
MarsAttacks!
品の良いハードボイルド作品でした。主人公の泰三は、命を狙われ逃避行の末にたどり着いた沖縄で、10年前に愛し別れた女性「順子」と偶然再会します。物語は現在パートと過去パートを繰り返し語り、過去パートでは、泰三と順子の出会い・別れ・その後を甘く切なく、現在パートでは、再び出会い揺れ動く二人、そして逃避行の行く末を滞ることなく一気に書き上げています。さらりと読め面白かったですが、もう少し緊迫感のある展開が欲しかったかな。
2012/05/24
gonta19
2009/12/12 メトロ書店御影クラッセ店にて購入2011/4/6〜4/9佐々木譲氏の初期作品の再文庫化。アメリカ留学直前の女と自らを語らない男が過ごした一週間。男は黙って姿を消した。十年後二人は偶然再開するが、男は追われる身であった。果たして二人の結末は。設定の説明が不足しており、書き込みも足りない感じがするが、荒削りながらグイグイ読ませる面白さがあった。いっときハードボイルドばかり読んでいた時期もあるので、もともとこういうのは好きなんだなあ。
2011/04/09
タカシ
追われる男が那覇のホテルに、そこにはかつて愛した女が勤めていた。偶然の再会に過去の思い出と現在のトラブルが、果たして二人は…。ハードボイルドの模範的なお話。スラスラ読めました。最後の敵との確執が分からなかったかな。
2015/04/29
miroku
転落しても、どこか純情。それが切ない。
2010/07/03
たらこりっぷ
昭和から平成に変わる頃のハードボイルドはこれでよかったのでしょうか。こういう男のカッコよさって、今はあまりないように感じます。それと、携帯電話のない時代の緊張感。私自身はあまり違和感を感じなかったのですが、黒電話も知らない世代には理解できないかもしれません。過激派という言葉すらもうはるかかなたです。
2011/08/24
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