チェリー(ポプラ文庫) (ポプラ文庫 の 1-1)
チェリー(ポプラ文庫) (ポプラ文庫 の 1-1) / 感想・レビュー
ひめか*
期待していたけど、飛ばし読み。素敵な設定のはずなのに、どこか自分に馴染んでいかない。『西の魔女が死んだ』のような雰囲気で、ページの感触も文章も、日本作家というより外国作家が書いた物語のように感じた。叔父のアメリカの家に魔女のような人=叔父の元妻の母が住み着き、その図々しい彼女を追い払うために13歳の僕が叔父とアメリカに向かう。そこで魔女=モリーと過ごした一夏の物語。おばあさんなのに無邪気で子供心を持ったモリーと絆が芽生えていく。洋館でチェリーパイ作って食べるの楽しそう。恋愛関係にする必要はない気がする…
2020/10/07
kana
いわゆるジャケ買い、でした。モリーとショウタの心温まる日々を描いた児童小説。著者は日本人ですが、アメリカの翻訳小説を読んでるみたいな感じでした。野中ともそさんはそれにしても、可愛らしい比喩を使いますね。極彩色のお家と甘酸っぱいチェリーの味わいを表現するのにはぴったり。ラストが予想出来てしまっても、十分に読み応えがあり、心がきゅっとしちゃう物語でした。
2010/04/26
serin
西の魔女が死んだ、みたいな本を想像していましたが、ちょっとだけ違う感じ。カラフルでスイートだけど、ほろ苦いお話。最後は少し泣ける。モリーの口調は70過ぎのお婆さんには思えなかったけど、とてもチャーミング。ただ最後までショウタの気持ちは愛というより情だったんじゃないか…とは思いつつ。ああでも抱きしめたいってくだりは愛か…。あと挿絵が一箇所ありましたが、もっと欲しかった。本人か個人的に羽海野チカ先生のイラストで見たいなぁ。モリーのチェリーパイ食べたい。ほっこり、やさしい気持ちになれる一冊。女性向けかなー。
2015/01/11
なつ
再読。やっぱりよかった。モリーがとても可愛くて素敵。男女の恋愛として成り立つのか否かは置いておくにしても、ふたりの間にあったのは途方もない、大きくて柔らかい愛なのだと思います。そして、私まで、気持ちよく、漂わせてもらいました。恋愛でもあり、生き方の教本のようでもあり、大好きな一冊てす。
2013/08/18
じょみ
「だれかをよろこばせるうそを、天真爛漫につけるひと」なんてかわいいのだろう。やさしいのだろう。
2011/11/20
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