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Railway Stories

Railway Stories

Railway Stories

作家
大崎善生
出版社
ポプラ社
発売日
2010-03-20
ISBN
9784591116647
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ジャンル

Railway Stories / 感想・レビュー

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おしゃべりメガネ

【追悼~大崎善生】10編からなる短編集です。悪い意味ではなく、さらさらとあっさり読めます。他の長編は短編でも似たようなコトが書かれてる印象があり、読んでて既視感がずっとありましたが。きっと作者さんの自伝的要素を含む作品もあるのかなと思われます。作者さんが北海道出身なだけに、札幌を中心とした描写がちょいちょい表れてくれます。旧き良き時代と懐かしく感じさせてくれる静かであり、キモチが穏やかになれます。本作においても、個人的には村上春樹さんテイストを感じずにはいられない作風で、改めて影響の強さがみえてきます。

2024/08/17

Mumiu

湿度の少ない文章。待ち合わせのすれ違いネタにこの人らしさを感じるが、携帯の普及率が低い時代になってしまうので、ノスタルジーがもれなくついてくる。インストゥルメンタルの心地よさのような作品で、疲れた時にはいい感じだけど、あまり残らない。それも含めての湿度の低さ。そういうところに惹かれもするんですけどね。

2014/08/02

nyanco

私が大崎さんに感じるイメージは、美しい文章と気だるさと不思議な世界観。相変わらず美しい文章だが、短編なので大崎さんの世界に引き込まれる寸前で次の駅についてしまう感じ。「夏の雫」の淡い感情と、大崎さんらしさを感じる「不完全な円」が好き。クラゲを育てる生物部の少年、目的を見つけられない大学生…、どれも大崎さん自身を重ねて描かれたのではないでしょうか。奥様と息子さんへの優しい想いも、大崎さん自身の想いが柔らかく伝わり心地良かったです。

2010/05/01

むつぞー

どの作品も鉄道が絡んできます。 でも、けっして鉄道が前面に出た作品じゃありません。 ちょっと鉄道に乗るシーンがあるという程度だと思って下さい。 収められているのは恋愛小説あり、家族を扱った話有りで、全体的に透明感のある切な系の作品です。 がっつり本を読んだ~という感じではありませんが、美しいスケッチを見たような読後感です。もっともこれが作者の持ち味だと考えてます。 そして大崎善生さんの作品っていつも装丁が素敵だと思いますわ。

2010/04/19

sweet november

⭐⭐⭐大崎善生さん、初めて読みました。詩的な表現が多いのですね。ヒタヒタと冷たい水にいつの間にか自分の周りがおおわれていた、そんな気持ちになりました。電車はチョットしたアクセントという感じでした。

2014/06/01

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