東京日和 (ポプラ文庫 あ 4-1)
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東京日和 (ポプラ文庫 あ 4-1) / 感想・レビュー
こばまり
陽子さんの死によって3回で終わってしまった連載。絶筆の後に続くアラーキー氏の肉筆原稿が傷口のように見えてしまう。台風8号が近付くどんよりとした東京の空の下、一昨日がお二人の結婚記念日であったことに気付きました。
2014/07/09
シュラフ
ヨーコのエッセイ、下町のモノクロ写真、アラーキーのなぐり書き、チコ(ネコ)の様子・・・ぺージをめぐるたびにアラーキーとヨーコのふたりの愛情物語の世界にひき込まれる。アラーキーはほんとにヨーコのことを愛していた。だからアラーキーは東京の街をヨーコと一緒に歩くのが楽しかったし、ヨーコがいなくなったあとは独り淋しくてどうしようもなかったんだね。人の一生なんて本当に儚いものだ。青春を謳歌していると思っていたら、あっという間に歳をとっていく。でもアラーキーに撮られたヨーコの写真、そしてふたりの愛情物語は永遠に残る。
2016/09/22
ひ ほ@新潮部
読友さんからの紹介で楽しみました。ヨーコさんの街歩きのエッセイ 奥さまが亡くなられて新盆までの走り書き その後の目に写ったものの写真 ラストはひとりで歩く東京日和。どの写真からもヨーコさんに対する愛が溢れています。「送り火しない 帰さない」にジーンときました。
2021/02/28
tu-bo@散歩カメラ修行中
全ての写真が、作品になっていることに先ず驚いた。陽子さんとアラーキーのバランスのよい関係が好ましい。模範的な夫婦関係とは、言えないかもしれないが、お互いに世界中のonly one と出会えたのだなあと感じさせた。新盆の送り火をしないというアラーキーの心情がヒシヒシト伝わってきた。最後に、アラーキー 字の練習をして欲しい。(=^..^=)ミャー
2014/02/16
gtn
水着になり、自宅バルコニーから遠くを眺める陽子。その陽子亡き今、台風の後始末をするでもなく、廃墟と化したバルコニー。陽子がかつて料理と酒を並べたテーブルにも、うっすら砂が覆い、そこにチロが飛び乗る。そのチロも既にいない。荒木経惟、現在七十九歳。
2019/11/14
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