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ふたりの箱 (単行本)

ふたりの箱 (単行本)

ふたりの箱 (単行本)

作家
クロード・デュボア
小川糸
出版社
ポプラ社
発売日
2010-09-08
ISBN
9784591120392
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ふたりの箱 (単行本) / 感想・レビュー

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やすらぎ

おとうさんが何をしちゃったのかは知らないし、知りたくないけれど、ジュリーはおとうさんから離れていきました。おとうさんは頭を抱えてしまい打ちひしがれ、ジュリーも子どもながらに必死に忘れようとします。どんなに辛い日々であっても人生は続きます。仕事をして食事をして、学校に行き友達と話します。でも、ソファに座って絵本を読んだり、一緒にいて楽しかった日々はなかなか忘れられません。許したいの。謝りたい。…なんて切ないのでしょう。親が子どもから嫌われるなんて。眠れない夜は続いているのでしょうか。夜が明けていてほしい…。

2021/05/13

Hideto-S@仮想書店 月舟書房

別れて暮らすことになった父と娘。「大嫌い」という言葉が耳から離れなくて、何度も胸をえぐるので、相手のことを涙と一緒に心の奥の箱にしまった。逢いたくない……逢いたい。忘れてしまいたい……逢いたい。周りの景色が色褪せていく。心はささくれたまま。季節はめぐっていく。それでも人生は続く。でも……どうしても……。(つд;*) 小川糸さんが初めて翻訳を手がけた絵本。

2015/05/09

ハミング♪♪@LIVE ON LIVE

これは、父娘の物語だけど、この気持ちはあらゆる人に対して感じるものだろう。「◯◯を忘れたい、でも会いたい」。切ないけれど、このアンビヴァレントな感情は、嫌というほど共感できる。「◯◯がこんなに近いのに、こんなに遠いなんて」。物理的な距離と心理的な距離のギャップに泣きそうになったり、泣いたりしたことも数えきれないくらいある。「瞳から、大粒の涙(「ずっと我慢していた涙」)がこぼれ」、「今にも胸がはりさけそうで」、「苦しくて、上手に息をすることもでき」ないというのが悲しいほどわかる。けど箱は開けることもできる。

2016/08/18

gtn

妻は他人である。お互い大人でもあり、事情によっては仕方がないかもしれない。しかし、血を分けた子に罪はない。私は子と本書のようなことになってしまったら耐えられない。おそらくリカバリーする勇気も出さず、悶々とした日々を送るだろう。

2020/03/21

ぶんこ

これは子供の絵本ではないのでは。 子供が読むには早い気がしました。 たぶん離婚して父親が家を出たようですが、母親がいっさい出てこないのが不思議で、大人になりすぎた私には、イマイチ納得出来ない内容でした。 ただ、残された子供の切なさは、ヒシヒシと伝わってきました。 デュボアさんの本は、切ないボンヤリ感が絵にも現れていて、より心に響きます。

2014/08/01

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