帰って来た桃尻娘 (ポプラ文庫 は 2-4)
帰って来た桃尻娘 (ポプラ文庫 は 2-4) / 感想・レビュー
hoco
艱難辛苦を乗り越えて、桃尻娘こと玲奈が帰ってきた!というワケで、めでたく早稲田大学第一文学部への入学をはたした玲奈が、ひとりで全編語っちゃいます。ホモソとかホモフォビアとかミソジニーとかメンヘラとかさ、今なら便利なコトバがあるけど、そんなンがなかった頃に、こんなに明確にそういうのを描けるってスゴォイことよね。あたしサ、男性作者が書く女性って、いちいち違和感おぼえちゃって読んでて楽しくないことが多いんだけど、玲奈にはそれがまったくナイっていうか、ワカルゥってなっちゃう。てか玲奈が好き!ガンバレ!
2023/01/24
小鈴
やはり面白い。巻が進むほどのめりこむ。榊原玲奈ちゃんの変化を文体からも感じます。ツッコミが減っていきます。私はリアルタイムで読んでないし、登場人物と年齢に開きがあるんだけど、20年前の作品なのに新しさを感じる。なぜだろう。このシリーズを読み終えたら考えたい。それにしても橋本治、女の子のことが分かりすぎ。怖いっ。お近づきになりたくないわ〜(見抜かれたくない)。
2010/10/08
tsukamg
榊原玲奈が、一浪後、無事早稲田に合格するところから始まる。前年、同窓会に行って、変わってしまった醒井が大嫌いになったり、田中くんの勧誘で野草の会に入ったり、六本木で木川田と磯村を見かけて、自分が磯村のことを好きだったことに気づいて泣いたり、田中くんと寝たり、田中くんの友達を好きになったり、バニーガールのバイトをして自分のボディにうっとりしたり、玲奈の振れ幅は大きいが、その都度成長していることが言葉使いの変化でわかる。すっごくかわいい。この子大好きだ。
2024/07/23
くろいの
「エレキの桃尻娘」が切なくて胸が締め付けられる。私はこれ高校時代に読んだのに、その時より何故か感情移入しちゃってる(昔すぎて当時は泣いて読んだのに忘れてるだけかもだけど)。 たぶん、当時その事に気付いてさえいなかった可哀想で惨めな女子高生だった自分を、今になって思い出しちゃったんだ。今になってあの頃の自分の現実をいろいろ分かっちゃって、惨めで恥ずかしくて哀れんでるんだ。…と思う30代。橋本サン、ありがと。
2011/04/06
ムカオリ
ただ、ただ、懐かしく。。。
2014/03/28
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