てのひら怪談 辛卯: ビーケーワン怪談大賞傑作選 (ポプラ文庫 か 2-4)
てのひら怪談 辛卯: ビーケーワン怪談大賞傑作選 (ポプラ文庫 か 2-4) / 感想・レビュー
夢追人009
800字以内の「てのひら怪談」は条件が平等でいいですね。800字だけで怖がらせるのも大変ですが、怖いだけが怪談ではなくいろんなタイプの作品があっていいとも思いますよね。『コラボ』関西弁のお母さんの語りで出来たユーモラスなほのぼのとした一編。5歳の息子がテレビで漫才番組を見て、二人しか出ていないのに「真ん中の人、もっとしっかりつっこまな」と奇妙な事を言う。息子が大きくなってお笑いの道に進み昔見たコンビと3人で舞台に立たせてもらった番組を見て漸く気づく。5歳の時にあんたが見たんは今日のあんたやったんちゃうか。
2020/06/28
リッツ
怪談大賞応募作の中から選ばれた100篇。一話800字以内の超短編だけど、それでも作者が違うとそのこわさの個性も様々。相性…怪談でその言葉を使うのは怖いけど、しっくりくるのもはぐらかされるのも『???』のまんまで終わるのもあり、似たようなキーワード、モチーフでかためてあっても違うもんだなぁと思いました。動物ものはこわくても何となく温もりが感じられます。
2019/07/11
ナチュラ
100話のショート・ショート怪談。 感じ方は人それぞれでしょうが、「蛇女」、「安全ポスター」、「カマキラー」、「真夜中に豚汁」などの作品が、あとで思い出してもゾッとするものだった。
2014/04/26
ヒロくま
ショートショートな怪談を真冬にサクサクと読んでみた。(真夜中に豚汁)は、おばちゃんの行動で不思議に和む。
2013/02/04
ひょろ
「チヤの遺品」がとてもいい。ただ死人が帰ってきた話じゃないところが。最後に冷凍肉団子を一つ残しておく一分が効く。「白の恐怖」これも怖い。前半の定番話から展開される話が。「もったいない」次々と続いていって最後に……というもっていき方がすごい。「七夕の夜」こういうゴーストストーリーは好き。
2017/06/16
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