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てのひらの父

てのひらの父

てのひらの父

作家
大沼紀子
出版社
ポプラ社
発売日
2011-11-16
ISBN
9784591126561
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てのひらの父 / 感想・レビュー

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ダイ@2019.11.2~一時休止

同じ下宿に住む三人の女性と臨時管理人の物語。表紙にもある柊子の子供時代の話にウルッとくる。こんな管理人のいる下宿に住みたいものだ。

2016/03/16

taiko

就職浪人中の柊子、デザイナーの撫子、弁護士を目指す涼子の3人が暮らす女性専用下宿タマヨハウスにやってきた臨時の管理人トモミさん。3人が彼と過ごした数ヶ月の出来事の物語。…じんわりと暖かなお話。家族との確執のある3人には、父親の様なトモミさんの存在がとても大きくなり、彼のお陰もあって、それぞれが前を向き先に進んでいくようになります。トモミさんが本意ではなくとも残すこととなった『君らの未来が見たくなった』と言うメッセージに、鼻の奥がツンとなりました。しばらく余韻を楽しみたい、素敵な本に出逢えて良かったです。

2015/12/16

佳蓮☆道央民

★★★★★初読み作家さん。タマヨハウスって言う、女性専用のシェアハウス。皆、母親か、父親とどっちかと仲が悪くて、亀裂が入ってるけど、やっぱり好きだから争うわけで、自分も母親の事大嫌いだから分かるな~って思った。親と仲が悪い人に特にオススメします。人生は不幸があった方が上手くいくって何となくそうだなって思った。幸せに全部なってたら逆に怖いと思う。人生は迷うくらいがちょうど良い。上堂薗くんめちゃくちゃ良いキャラしてるなって思った。涼子ちゃんのお兄さんは嫌いだけど(笑)タマヨハウスがあったらそこに住みたいかも!

2017/03/05

ゆみねこ

父を知らずに育った柊子の目線で綴られる、女性専用下宿「タマヨハウス」の物語。ある日、アメリカに住む恋人の看病でいきなり管理人タマヨさんがいなくなり、ピンチヒッターとしてやって来たのはトモミさん。古めかしく正しい価値観の彼とタマヨハウスの3人の娘たちとのやり取りは可笑しくもあり、切なくもあり。とても読み心地のいい1冊、柊子の未来が明るいもので良かったです。

2014/12/22

あつひめ

父親って・・・居るようで居ないような、愛されているようで愛されていないような…とても不安定な存在なのかもしれない。十月十日、母親とは一心同体でいるせいか父親と言うものがどれだけ大きな存在であるかは、頭では分かっていてもなかなか表現しずらいものがあるのかもしれない。女性専用下宿の中で巻き起こる出来事。きっと、タマヨさんなら別の方法で解決したかもしれない。でも、年配男性管理人トモミさんの実直な性格が今までになかった下宿人たちの心の交流につながったかもしれない。トモミさんとの再会がとても気になるラストだった。

2012/08/28

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