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花のようする

花のようする

花のようする

作家
藤谷治
出版社
ポプラ社
発売日
2012-03-02
ISBN
9784591128794
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花のようする / 感想・レビュー

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美紀ちゃん

セレブな感じ。相手の男が、「ん!?」という不穏な行動に対して、追求したりせず、黙っているところがたいへん良い。普通は、大人だろうがセレブであろうが、感情的になり、疑問を投げつけ、苦しくなったり、涙が出たりするのが恋愛だと思うけど、桜田さんは、耐えるのがうまい。人として素敵♪

2012/12/28

真理そら

美しくスキャンダルもなく事務所の稼ぎ頭の女優と伝説のデイトレーダーと呼ばれる大金持ちの男という組み合わせはトロフィーワイフ的なイメージがあるが、この二人は美しさや財産と関係なく気が合う二人として同居している。大金持ちの男は無一文の男になった時、女がどう変化するかを考えて自分という存在に悶々とする。女は家を買う決断をし、どこに住むのかを決めるために二人であちこち尋ねる。男の見る不思議な夢は謎のままだが、手に入れた耳栓で聞く花たちの会話がタイトルの花の擁するにつながる。華やかな設定だが静かな雰囲気の物語。

2022/12/18

どんぐり

表題を漢字で書くと、「花の擁する」となる。擁するとは、《だきかかえる》《所有する》の意。うーん、なんだかよくわからない話しだった。『船に乗れ』の鮮烈な記憶があっただけに、この小説には拍子抜け。女優とデイトレーダーの男が一緒に暮らしている。男は投資に失敗したけど、家を買って、「外でどれほどつらくても、花の擁するこの家では、値打ちも資格もなく、ただ生きていられる」とつぶやく、それが何だど言うんだ。

2014/07/17

くりきんとん99

「船に乗れ!」とも違うし、もちろん「ヌれ手にアワ」とも全然違う。ちょっと不思議な雰囲気の恋愛小説・・・?とも違うかな。でも彼も彼女も素敵な大人だったし、読後感も良い。コレを読んでいるとだんだんと薔薇を育ててみたくなる。そしてタイトルの意味が最後になって分かった。あの耳栓は、是非試してみたい。

2012/03/31

sibarin♪

しっかりと大人になってからの二人の恋愛話なので、騒ぎ立てることなく淡々とした日常の中にあるお互いの思いが平たく書かれていたように思う。彼女の人生は外側から、彼の人生は内側から書かれているように思えてどちらかというと彼の深層心理に疑惑や不安をもって読んで行ったが終盤の二人の会話でお互いが好きだということを確認し生きて行かねばならないと決心し、特に彼は前を向き出したのでハッピーエンドなのだろう

2012/08/12

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