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([お]7-3)ばら色タイムカプセル (ポプラ文庫 お 7-3)

([お]7-3)ばら色タイムカプセル (ポプラ文庫 お 7-3)

([お]7-3)ばら色タイムカプセル (ポプラ文庫 お 7-3)

作家
大沼紀子
出版社
ポプラ社
発売日
2012-04-05
ISBN
9784591129142
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([お]7-3)ばら色タイムカプセル (ポプラ文庫 お 7-3) / 感想・レビュー

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あつひめ

設定はともかく、言葉がバシンバシン…心に響いてくるのですよ。気持ちがゾクゾクするほど。自分が今まで体験したことのない世界に入り込んでしまったとき、それをすんなり受け止められるか否か。一筋縄ではいかない老人ばかりの中。でも、老人なんて甘くみちゃいけない。年の数だけ明日という日を過ごしてきたのだから。今日があっても明日はないかもしれない。毎日を生ききる大切さを見せてもらった気がする。おまけの「ボーイズ オン ザ ライン」子供はタイムカプセルみたいって、わかるなぁ。いい感じの親子だな。

2014/12/10

みっこ

老人ホームの入居者たちが個性豊かで可愛らしく、前半はほのぼのと読みました。さすが、人生経験豊かなお姉さま方。小さいことに動じない感じが素敵!なので後半突然ストーリーが暗転し、重くなっていくことにびっくり。スピード感も増すので、その落差に適応できないまま話が終わってしまいました。。最後は明るく、読後感良く終わって良かったです。でも個人的にはほのぼのモードのまま、ハートウォーミングなお話として読みたかったな。

2017/02/01

ユメ

『まよパン』だけでなく他の作品も、読めば読むほど大沼紀子さんのことをますます好きになり、そういう作家さんと出会えたことを幸せに思う。家族関係に悩んで家出をした13歳の森山奏は、老人ホーム「ラヴィアンローズ」に身を寄せることになる。ここの入居者たちが、皆素敵な女性なのだ。さり気ない茶目っ気のある台詞に、人生の含蓄がきらっと光っている。大人になるのはゆっくりでいい、友情は年寄りの道楽。プロの乙女たちの言葉は、奏と私の心をふわりと軽くしてくれた。そうか、そんなに生き急がなくても、人生は最後の最後まで楽しめる。

2018/02/16

優希

テーマは重いのですが、読みやすさがあります。家出少女・奏が辿り着いた女性専用老人ホームでの話ですが、前向きになる元気をくれました。一筋縄ではいかない老人たちと時を共にしながら奏が教えられることは多かったと思います。死ぬことと生きることの意味を考えさせられます。生きていれば色々なことに関わっていけるし、学ぶことも多いことが改めて身に沁みました。自然に生きることの大切さを吸収する感じですね。登場人物が皆チャーミングで、ラビアンローズで過ごすおばあちゃんみたいになるのもいいなと思いました。

2014/09/28

エンリケ

家出少女が住み込みで働き出した老人ホームが舞台。彼女と癖の有る老人達との交流がユーモラスに描かれ、このまま温かいお話に終始するのかと思った。だが後半、お話はミステリーの様相を帯び、ホームの存在理由や登場人物達の心の闇に焦点が当てられる。作風が長閑なだけにその不穏さが際立ち、話にぐいぐい惹き付けられる。長い物語だが退屈する事は無かった。そして老人達の言動には人生を生き抜いて来た滋味と強かさを感じる。彼らの何かも飲み込んだ様な達観は、若者達の予測を越え、様々な教訓を残す。僕もいい年の取り方をしたいものだ。

2017/05/21

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