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クローバー・レイン (一般書)

クローバー・レイン (一般書)

クローバー・レイン (一般書)

作家
大崎梢
出版社
ポプラ社
発売日
2012-06-06
ISBN
9784591129661
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クローバー・レイン (一般書) / 感想・レビュー

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文庫フリーク@灯れ松明の火

【都に雨の降るごとく、わが心にも涙ふる。心の底ににじみいる、このやさしい雨は何ならむ】私の目が赤いのは寝不足のせいだけではない。この物語に、温かい雨は目からも降るのだ。成風堂シリーズ・ひつじ君・同じ千石社舞台の『プリティが多すぎる』等と同じテイスト期待は、強烈なカウンターパンチを喰らう。千石社の編集者・工藤彰彦。偶然目にしたベテラン作家‐今や旬を過ぎた作家・家永の作品『シロツメクサの頃』に惚れ込み、自らの手で出版までこぎつけ、ヒット作になるまでの奮戦記なのだが‐著者の気迫に巻き込まれ、徹夜を余儀無く→

2013/06/14

ダイ@2019.11.2~一時休止

編集者が主人公でマイナー作者の自分がいいと思う作品を本にして売り出す過程が描かれていて、本を出すのも大変なら売るのもまた大変だなと改めて思った。でもこのタイトルって最後に出てきたのみなのに・・・。

2015/08/02

ちはや@灯れ松明の火

やさしいことばの雨が降る、心の渇きを潤して、こぼれた涙を洗い流して。摘み取られぬまま朽ちてしまう道端の草に似て、生まれても顧みられずに埋もれていく無数の物語。その中から探し出した四つ葉を、あなたに見せたくて。離れてしまった家族、かけられなかった声、悔恨と孤独とそれでも尽きぬ情愛。枯れた土から芽吹いた物語を、やわらかな雨の雫を、あなたへと届けたくて。一冊の本が創られるまでに辿る道程、ひとつ、またひとつと白い花を加えて編み上げられていく。雨になりたい。あなたへと贈る本に生命を注いで育んでいく、やさしい雨に。

2013/01/27

えむ

いい小説だった。良い作品は人を動かす。常日頃努力していると回りにもサポートして貰える。ただのお仕事小説にならず、彰彦の恋心も私には重要な関心事であったので一気に読めました。最後は誰もが幸せって感じがよかった。

2013/04/08

とろこ

本作りの黒子である編集者・彰彦が主人公。彼は、昔は人気があったが、落ちぶれた作家が書いた生原稿を、ふとした偶然から読んでしまう。それに魅せられ書籍化しようと奮闘するが、道のりは予想以上に険しかった。私たちが、書店や図書館で好きな本を手にし、色々な世界へ行けるのは、彰彦や、営業や、色々な人々のお陰でもあったのだと感謝。家永と娘との確執や愛情、彰彦となおちゃんの想い出がミステリアスなスパイスになっていて物語を引き締めていた。ラスト、なおちゃんの娘がどうなったかは分からないが、美しい光景が見えるようだった。

2017/04/22

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