(P[お]3-1)乙女の花束 (ポプラ文庫ピュアフル お 3-1)
(P[お]3-1)乙女の花束 (ポプラ文庫ピュアフル お 3-1) / 感想・レビュー
いりあ
鎌倉にある"私立 桜の宮女学院"に新入生として入学した篁風子の1年間を描いた作品。女学校と寄宿舎という定番の舞台で思春期の女の子達の学園生活を描いています。雰囲気も良く、憧れのお姉様である凪子に、敵役の同級生燁子など魅力的なキャラクターもいたのですが、月毎に章が分かれており、話が細切れのようになってしまい、なんとも中途半端な印象を持ちました。ただ単に少女小説のお決まりを並べた見本市みたいな感じでしょうか。もう少しじっくりと各キャラを描いて欲しかったです。燁子とかもっと魅力的になったと思うんだけどな。
2012/07/18
茉莉花
全寮制・桜の宮女学院になぜか入学することになった風子。次々とふりかかる試練を乗り越えながら、自身に隠された出生の秘密と入学の理由が明かされていく。その謎を解く鍵は「秘密の花園」で出会った上級生が握っていた! 心があたたまるようなお話で、さらにはいろいろなお花の花言葉を知る機会にもなって面白かったです。
2021/02/03
いずむ
絢爛豪華な花ばかりではないけれど。小さくても、ありふれていても、その姿は、その移ろいは、少女たちの歩みを色鮮やかに写す鏡。羽虫もよりつかず、ただそこに咲いているだけでは、やがて枯れてしまう。次の季節へ、場所へと、思いの種を運ぶ"風"。彼女が吹き抜けたあとに残る、思いと想いが繋がって、新しい芽吹きを予感させる香り。ひとつ処に留まらず、行く手を遮るモノを、身を翻して越えて行く。花が咲くだけで、芽吹きを感じられるだけで、人生は豊かになる。だから、"花"自身の彼女らは、きっとどんな花束よりも表情豊かに咲き誇る。
2012/07/22
たっちゃん
いろいろな花を知れて良かったです!お嬢さま凄い…!
2021/06/07
冬見
全寮制女学校・桜の宮女学院に入学した風子。レトロで不思議な空気が漂う世界で、浮世離れした級友たちと過ごす甘美な12ヶ月。ふんわり柔らかい物語。燁子の悪意は驚くほど刺々しいが、それすらもゆるりと包み、いとも容易く乗り越えてゆく。一章ごとに花言葉が添えられているのも、いかにもなかんじがして良い。さらっと読める。続刊があと2冊あるみたいなので、手に入れ次第そちらも読みたい。シライシユウコさんの表紙も素敵。
2018/03/12
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