空はきんいろ (ポプラ文庫ピュアフル)
空はきんいろ (ポプラ文庫ピュアフル) / 感想・レビュー
夢追人009
直木賞作家・大島真寿美さんの一風変わった児童文学の秀作です。マンションの窓からビルの取り壊し作業を毎日飽きずに見て楽しむ小学生の女の子ゴジョウガワラアリサと人間のカタチのスイッチに誰かの影がはまると来年が来なくなると固く信じて年の瀬から見張りを続ける同級生のニシダくんの変てこな二人のゆるいけど確かな友情物語です。人間の価値観は人それぞれで変わっているからと阻害するのでなく「ああそんな考え方もあるのだな」と個性を認める事が大切だと本書は教えてくれますね。「線路は続くよ どこまでも」をBGMに読みましょうね。
2019/09/05
七色一味
読破。ニシダくんとアリサ、ふたりの目線から見た世界は、なんともフシギ。大人の目線からでは、子どもたちが何を捉え、何を思っているのかはうかがい知れないない。ニシダくんが見ていた人間のカタチのスイッチって、どんなスイッチなんだろう。大きくなったふたりに、子供の時のようなフシギな目線は、まだあるのかな。
2014/01/26
わった
繊細で素晴らしい作品です。子どもたちが密かに抱えている荷物の中身と、その影響について書かれています。私は鈍感力の塊のような子どもだったので共感はできませんが、気持ちは少しだけ理解できました。そして苦しくなります。日本全国でこんな思いを抱えている子はどのくらいいるんだろう。大人に理解されずにさらに苦しんでいる子もいるはずです。後書きを除けば、小学校中・高学年でも読めると思います。これを読んで気持ちが軽くなる子もいるでしょう。幅広く読んでもらい知ってほしいです。
2016/02/21
もぺっと
児童文学なのであっさりしてますが、アリサとニシダくん、二人のやりとりがいいな。小学生といえども、抱えてるものがたくさんあるみたいな二人。幸せな未来があるといいなと思っていたら、最後あとがきのような後日談があり、それがこの物語に深みを出していて、とてもよかったです。
2014/12/08
ぐっち
短くてさっくり読めて、ほわっといい話。ニシダくんとアリサちゃんがすごく小学生っぽい。「げた箱は魔法のくすり」がいいな。
2014/09/13
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