(1)100分でわかる! ホントはこうだった日本現代史
(1)100分でわかる! ホントはこうだった日本現代史 / 感想・レビュー
EOEO
すごく分かりやすかったです。直木賞を受賞した小川哲さんの『地図と拳』を読んで、改めてこの時代について学び直したくなり、図書館で借りてきました。田原総一朗さんはもちろん知っていますが、どういう思想を持っているのか詳しくは知らないため、内容的に偏ったものだったらどうしようかと思いましたが、ニュートラルな立場から書かれているように感じました。東条英機などの人物について詳しく書かれていて、知らないこともたくさんあって、勉強になりました。この時代の歴史を復習するのに一冊持っておきたいと思いました。
2023/02/01
アポトキシン
図書館本。この本を読んで、様々な人物への誤解が解けた気がした。まず、北一輝=極右という認識だったが、本当は社会主義者だと言うこと。二・二六事件が国の上層部を狙った事件なのは知っていたので、よくよく考えれば支配層を打ち払うというのは革命みたいなものだから、少なくとも右翼の考えではないと思う。また、東条英機は血も涙もないような人物という認識だったが、意外にも首相時代に戦争回避に邁進していた。当時の陸軍は今でも悪名高いが、海軍は海軍で軍の利益しか考えてない冷酷な場所だったらしい。
2019/06/03
ひとみ
当時の上層部も日本は必ず負けるとわかっていたんですね。真珠湾の前から暗号も解読され、戦争中ずっと手の内を知られていたとか、日本とアメリカの情報力の差を痛感します。やっぱり情報力ってとても大事なんですね。とても読み易かったですが、何回か読まないとわからないですね。
2015/08/09
はちみつレモンラッシー
大半が満州事変から開戦に至るまでの出来事だった。教科書には出てこなかったり、出てきたとしても単語だけだったりした事柄が詳しく書いてあって、初めて知ることも多かった。戦時中の出来事はさらっとしか書かれておらず、そこを重点的に読みたい人にとっては物足りないかな?でも開戦に至るまで経緯はそこまで知られてないと思うから、読む価値は十分にあると思う。
2018/05/28
bakayan
日本が戦力比1/6、GNP比1/10の米国に対し、必ず敗けると判っていた戦争を自ら始める事になったのは、トップの資質や組織の欠陥、現場の能力等各論を積み重ねるにせよ、はっきり言えるのは、立憲君主国家には意思決定の過程でいくらでもあったはずの、止められる機会が失われて行ったこと。昭和天皇の「私がもし開戦の決定に対して拒否したとすると国内は必ず大混乱になり、信頼する周囲の者は殺され、(中略)狂暴な戦争が展開され、果ては終戦もできなくなる結末となって、日本は亡びることになったであろう」との言葉が如実に物語る。
2015/06/01
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