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少年十字軍 (一般書)

少年十字軍 (一般書)

少年十字軍 (一般書)

作家
皆川博子
出版社
ポプラ社
発売日
2013-03-06
ISBN
9784591134214
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少年十字軍 (一般書) / 感想・レビュー

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kaizen@名古屋de朝活読書会

表紙の絵が素敵なので手に取りました。佳嶋さん。http://www.ne.jp/asahi/kashima/echo/ 物語は、子供が中心になった十字軍。 途中でいろいろな事件似合いながら地中海に乗り出す。 奴隷として売られそうになり、最後を迎える。 物語の複雑度は十分、登場人物も面白い。参考文献一覧 http://bit.ly/14c5Qxe 一部未確認。

2013/05/31

文庫フリーク@灯れ松明の火

まばゆい光の柱が天と地をつなぎ、溶解しそうな光に包み込まれる少年。光をかき抱くように両手を広げた羊飼いのエティエンヌは、大天使ガブリエルに抱かれ「行け、エルサレムへ。十字軍を率い聖地を解放せよ」と神託を受ける。わずか12歳の彼の元へ集い、フランスから、遥かなる聖地エルサレムを目指す少年少女たち。史実を踏まえた上での物語の展開は、皆川さんにしては異例の読みやすさ。熱中させながらも、読者を踏み込ませない一線・透明で静謐な狂気の壁を感じることなく読了。後書きを読み、皆川さんが小説デビュー前、児童劇団の脚本→続

2013/04/19

藤月はな(灯れ松明の火)

「かつくら」のインタビューでは「古屋兎丸氏にも許可を取って少年十字軍の話を書いている」と仰っていた作品をようやく、読めました。この世は醜く、一点の曇りなき無垢は無く、死に瀕しても虚無があるのみ。ナザレのイエスのように治癒の力を持てども何もできないのに盲目的に信仰する人々の期待を背負わされ、悪魔と蔑まれ、何もできない虚栄心ばかり高い子供や欲深な大人、悪を快楽とする者に利用されたエンティンヌが「神は助けてくれないから悪魔に祈った」という場面が無性に悲しい。所詮は作られた奇跡。しかし、その狂気の無垢を通す真理。

2013/07/05

さらば火野正平・寺

文庫になったのを書店で見て図書館で借りるという我ながらのセコさ。そして皆川博子を初めて読んだ。名前だけは知っていたこの作家、略歴を見ると本書刊行時83歳!。素晴らしい!。世界史に疎い私も、少年十字軍と聞いて何となくロクな事がなさそうな予感と、少年読物でお馴染みのポプラ社の本である事にワクワク感がした。一読驚嘆、面白い!。お告げを聞いたエティエンヌとそれを利用する大人。水戸天狗党張りの魔群の通過を和らげるルーの存在。ラストの船上シーンは本当に手に汗握らされた。おぞましい場面も多いが、素敵な結末だ。

2015/04/20

とら

今年一発目!例年通り時代小説…とはいかなかったが歴史上にあったという事には変わりないのでご勘弁を(笑)まあ、その歴史上にあった話なんだと言うことに気付いたのは読了後、後書きを読んでからのことだったのだが。本当に気付かなかった。普通にファンタジーとして読んでいた。冒頭で登場人物紹介があって、その量の多さに、これキャラ紹介だけで終わらないよな?という心配はしたがそうはならなかった。でも言うならば一話完結モノの…何かドラマとか漫画みたいな印象を持った。西遊記?水戸黄門?みたいな。終わりは報われて本当に良かった。

2014/01/01

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