くびだけだよ

アルカリオン

表紙が怖い。表題作「くびだけだよ」の冒頭も最高に怖い。しかし、最高のつかみを活かしきれていない感じ▼ここからはやや辛口となるが。「実際の体験談を元にした」実話怪談との触れ込みだが、物語としての詰めの甘さ・物足りなさを「実話です！」で無理矢理補おうとしているように感じてしまう▼編者あとがきの制作裏話（＝体験談のヒアリング内容そのものは怖さが伝わらなかったり支離滅裂だったりするので、作家が苦労して整えて作品化している）も、上記のような感想を持ってしまった後では言い訳に見えてしまう。

2021/03/31

澤水月

児童書怪談、初めの方の巻は「こどもをナメず怖いのを」とか言ってたはずが４巻目にして突如「あの…こどもには怖すぎません？」と心配になるレベルに。安曇氏が山怪談に回帰。小原氏の沖縄戦争怪談はぜひ読ませるべき。黒木氏…あんな恐ろしいものに慣れ親しませていいんでしょうか（山形名物のあるモノ、私もかつて３ほど見て色々驚愕）。朱雀門氏ひみつの相談やばい。でも今巻白眉は黒史郎氏の前書き後書き、題名にもなった１編。自●て概念、こどもに教えていいものか悩ましいんですが…　今のこどもはめぐまれてるなぁ

2013/10/04

紅独歩

カバーを外すでしょう？　目が動くんですよね。くびだけだよ。これは図書館本では判らないので、購入して確かめましょう。くびだけだよ。それぞれの作者の腕がより研ぎ澄まされて、怖さも増しているのですが、「死神」や「ミイラ仏」のようにその土地、その時代ならではの話が収録されているのにも注目。くびだけだよ。ところで、読書メーターのデータが「呼ぶ声」になってるけど、副題は……くびだけだよ。 20140130：追記／データが修正されましたね、くびだけだよ。

2013/12/20

梨紗

にじぞうさんの絵だぁ！っと手に取りました。児童書だし簡単に読めるでしょうと開いてみればなんかすごいお名前がいっぱい並んでいるっ！？え？え？？と読み始めれば・・・これ児童書でいいんですか？しかもにじぞうさんの挿絵が怖い。赤ん坊にびっくりしたのは私だけではないはず。シリーズモノだったんですね、他も読みたい。

2018/07/21

てっちゃん

前作に引き続きレベルの高い怪談話。安曇さんはやっぱり山を舞台にすると俄然面白くなる。「くびだけだよ」「ミイラ仏」あたりが秀逸。それにしてもこれ子供向けなのかな？

2014/04/21