(012)わたしが死について語るなら (ポプラ新書)
(012)わたしが死について語るなら (ポプラ新書) / 感想・レビュー
うえ
「キリスト教は青春の宗教だといわれます。一神教で、その信仰も純粋な感じがする…もしもイエスが長生きだったとしたら、キリスト教はもっと別の形を」とる「死について、無常について教えることを教育の根本に組み入れてほしいと、政府の委員会などで何度も提案してきました。しかし必ず、反対意見が出る…心理学とか社会学、精神医学とかさまざまな分野の専門家…にあまり賛成してはもらえませんでした」「万葉集、源氏物語、平家物語、謡曲、浄瑠璃、これだけの古典に親しんでいれば、それで日本人の価値観、宗教観、自然観のすべてがわかる」
2016/01/13
pino
北原白秋の金魚という詩が衝撃的だった。
2018/09/22
ニシツノメドリ
この本を読んで、現代は死を見ることがあまりないので、自分から探しに行ったほうがいいのかなと思いました。道路で死んだ蛇を見つけました。埋めました。はい。
2023/10/11
千本通り
古本屋で見つけてついでに買ったような本だったが、意外と内容の濃い、考えさせる本だった。この元の本が児童向けって難しすぎるやろ。まとまった内容の本ではなくエッセイに近い。特に中ほどの宮沢賢治の話が秀逸で、「雨ニモマケズ」の前後に「南無妙法蓮華経」と書かれていたら、死を意識した話になって、全く別の作品になる。元の本は著者78歳の時に書かれたものだが、2020年に肺炎で死ぬ思いをして生還、現在91歳でご存命の著者の死生観は変わったのだろうか、機会があればききたい。
2022/07/30
くみっふぃー
昔は人の死が今より身近にあり、生と死を考える機会があった。今は核家族化が進み、身近な人の死に接することが減った。自殺者が増えていることも関係してるんだろうなぁ。第3章の『文学に書かれた「死」』の宮沢賢治と金子みすずの作品についての解釈は興味深かった。生かされていることに感謝をしつつ「人はひとりで生まれてひとりで死んでいく」ということも忘れずにいたいと思った。
2013/11/26
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