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初恋料理教室

初恋料理教室

初恋料理教室

作家
藤野恵美
出版社
ポプラ社
発売日
2014-06-02
ISBN
9784591137703
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初恋料理教室 / 感想・レビュー

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佐々陽太朗(K.Tsubota)

終盤になるまでなかなか読む調子が出なかった。その原因の一つは「お」である。私は料理の先生の言葉がなんとなく苦手なのである。野菜を「お野菜」、大根を「お大根」、出汁を「お出汁」など名詞の上に付く「お」が鼻について仕方がないのだ。とはいえ、料理は私が興味のある分野であり、また心温まる人情話が大好きなのでそれなりに楽しんだ。特に第四話「日常茶飯」が良かった。そろそろ老いの年代にさしかかろうとする夫婦のおたがいが信頼し合い、思いやりを持っている姿に胸が熱くなる。今日は寒い日だがほっこりしました。

2020/02/02

しゅわ

【図書館】京都の古びた町屋長屋でおこなわれる「男子限定」料理教室に集う人達。真面目な建築家の卵・智久くんの初恋の行方は? パティシェ・ヴィンセントは理想のカフェを開店できるのか? 美女?ミキと姉の抱えるこころの闇と、そこからの一歩とは? 無愛想な職人・佐伯の妻の真意とは? 表紙の可愛らしいお嬢さんが先生として活躍する話だと信じ込んでいたので、最初はビックリしました…が、最後まで読んで納得。組み合わせでお互いを引き立てあう京料理の“であいもん”という言葉の通り、人と人の出会いによって紡がれるやさしい物語です

2014/09/22

machi☺︎︎゛

京都のとある料理教室。ここは土曜日限定で男子だけの料理教室になる。そこに通う年齢も見た目も国籍もバラバラの4人の男子。様々な事情を抱えながらも、ここでは目的は1つ。美味しい料理を楽しく作る。そして美味しく頂く。講師の愛子先生のはんなりとした京都弁、色々な美味しそうな料理、それを作る為の丁寧な作業。この本を通して食べることの本来の意味に改めて気づかされた。

2020/04/07

Mumiu

ほのぼの。食べるって素敵。作るって素敵。誰かと美味しさを分かつ幸せ。ヴィンセントの作るルセットのレシピ集をイラストつきで熱望♪(ハードル高そう!)第一話でだいすきな「火山のふもとで」が出てきたのも嬉しかった。ミキとジュリアの明日がもっと笑顔に満ちたものであってほしい。佐伯さんと歌子さんの結末は予想通り。愛子先生の人生がテーブルに花開いていました。源斉先生、まさに「食は、人の天なり」ですね。

2015/02/10

のんき

京都に、愛子先生の料理教室があります。4人の男性が習っています。京料理が、美味しそう。京言葉がまたよかったです。お互いを引き立てあうようなお料理を「であいもん」といいます。縁あって出会った食材たちが、お互いの美味しさを引き立てあうことで、新たな魅力が発揮できる。いい言葉だなあ。愛子先生の「苦手なもんでも、食べるうちに段々と美味しさがわかってくるようなことがあるでしょう。苦手やなあ思う相手でも、つきあっていくうちに、慣れてきて、ええところが見えてくるんです」という言葉が好き

2017/05/21

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