かまえ! ぼくたち剣士会 (一般書)
かまえ! ぼくたち剣士会 (一般書) / 感想・レビュー
みーちゃん
一人ひとりが一長一短でデコボコしている。個性あふれる人達が集まるでこぼこ剣士会。一人ひとりをパズルのピースに例え、ジグソーパズルを積み、完成していく感覚で剣道をやる。伝えたい想いや辛い過去などを抱える剣士会のみんなは、大会で優勝することができるのか。 剣道のことをまったく知らない私でも、剣道ってかっこいいな〜と、思いました!最後の決戦の後、田代君の想いが伝わる場面がとても感動しました。 この本の作家さんの他の本をもっと読みたいです。とてもいいお話でした。
2020/11/29
七色一味
読破。現代の剣道の元は、かの有名な北辰一刀流創始者千葉周作であるとか。それまでは野にまみれ秘術的なものであった剣道に、竹刀の持ち方から指導したらしい。まぁ、だからといってこの物語の主人公が、パズルを解くように剣道で強くなれるかというと、それは決してありえない話だったりする。スポーツである以上、理論だけではどうにもならない部分というのがあるんだよ。結局主人公は、最初から最後まで、その壁を超えることはない。肉体的にはね。彼が乗り越えなければいけない壁は、別のところにある。
2014/11/17
そうたそ
★★★☆☆ 前作では数学オリンピックに出場したことがある経歴を活かした作品を書き、今回は剣道有段者である経歴を活かしてこの作品を書いた著者。では、次はどうなるのだろうと気になるが、それはさておき、前作と同様、サクサクと読める軽い読み物だった。剣道に励む高校生たちを描く青春小説でありながら、主人公はパズル好きという設定が少し変わっている。本屋などで売っているパズル誌って、あんなにパズルが盛り沢山なのにこんなに安くていいのかといつも思っていたので主人公には共感。無難すぎる内容は少し残念だが、それなりに面白い。
2014/06/05
punyupunyu
おもしろかった。老若男女を問わず、剣を交えることができる剣道は確かに不思議な武道です。心を鍛えることを第一として、勝ってあからさまに喜ばず、審判の判定にそもそも誤審はない。なぜ剣道をしたいのか、剣道じゃないとだめなのか、自分の剣道に対する内面の気持ちを見つめる。高校部活の青春を描きながらもストイックな剣道の世界を問う内容で、剣道の良さを改めて感じることができる一冊でした。「打って勝つ」ではなく「勝って打つ」とは、いかにも言えて妙です。小六の長男にはまだ早い内容かな?。舞台は湘南地区の高校です。
2014/07/03
はるき
隠れた名作かも。気弱で虚弱な主人公が出会った隻腕の少年剣士。ショッキングかもしれないが、魅力的な設定である。凸凹剣道愛好会の奮闘記が良い。著者の一生懸命書いてる感じが作内の雰囲気とよく合っている。
2016/10/04
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