みんなの少年探偵団
みんなの少年探偵団 / 感想・レビュー
starbro
ポプラ社の少年探偵団シリーズで本好きになった私としては、非常に楽しみでワクワクして読みました。人気作家達の江戸川乱歩・少年探偵団愛が感じられて、どの作品も高いクオリティです。特にトップバッターの万城目学の作品が秀逸で、こういう経緯で明智小五郎と怪人二十面相が誕生したんだとすると全ての物語の解釈も変わって来るのかもしれません。江戸川乱歩・生誕120年記念プロジェクト第二弾の単独作家による中編も期待が持てます。
2014/12/05
zero1
乱歩の世界を5人の人気作家がオマージュ作品として描く。「永遠」(万城目)は二十面相の意外な正体を。「少女探偵団」はイヤミスの湊が昔話を爽やかに描く。「東京の探偵たち」(小路)は41歳になった小林少年が登場。吸血鬼事件を追う。二十面相は「ある種の変態」?「指数犬」(向井)は無理やり数学と結びつけている。「解散二十面相」(藤谷)は引退を宣言した怪盗の姿。「マンネリは天才の勲章」なの?★私は小学校時代、このシリーズを全巻読んだ。笑える作品たちのようだが想いが足りない。続きは図書館で借りるなら読んでもいい。
2019/04/01
kishikan
乱歩生誕120年記念、人気作家による少年探偵団オマージュ作品、となれば手に取らずにはいられない。この本はプロジェクト第1号で、万城目さん始め5人が挑んでいます。乱歩の「少年探偵団」は幼い時に読んだきりで、もう記憶にも残っていませんが、向井さんの「指数犬」は少年探偵団を夢中になって読んでいた子どもの頃を思い起こします。万城目さんの「永遠」はオマージュとしてより、ミステリとしても優れていますし、他の方の作品も洒落が効いていたり、目に浮かぶような物語で、ワクワクさせてくれます。このシリーズ、次は何を読もうか。
2015/03/28
hiro
子どもころは、あの表紙の絵が嫌いで、「怪人二十面相」を読もうとは思わなかった。きっと、この本がなければ、一生「怪人二十面相」を読むことはなかったが、あの万城目学、湊かなえ、小路幸也がどんな「怪人二十面相」を書くのかに興味があり、初めて「怪人二十面相」を読んだ。このアンソロジーは、小学生向きの内容だったが、人気作家がいつもと違う作風で書いた「怪人二十面相」は、いつもと違う興味を持って面白く読めた。そして、乱歩を読んで育っただろう5人の作家の「怪人二十面相」に対する愛を感じることもできた面白い企画の本だった。
2014/11/28
as
多くの日本人はエドガー・アラン・ポーより江戸川乱歩を先に知るそうですが、最近は江戸川コナンの方が子供達の間では有名になってしまいました。(なんてことでしょう)明智小五郎が双子とか煙突のトリックとかは、うっすら記憶にあります(勘違いかもしれませんが)あまり複雑なトリックもなくベタネタも仕込まれおりノスタルジーに浸るには良い作品です。(どの話も結末が、あっさりすぎますが)惜しむべくはピストルの弾を事前に抜くネタが無かった事でしょうか。(定番でしたからね)
2014/12/20
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