恐怖の緑魔帝王
恐怖の緑魔帝王 / 感想・レビュー
KAZOO
芦原さんがまだこのようなものを書いていたとは驚きでした。このシリーズも4冊目となるのですが、江戸川乱歩の作品とはまるっきり別物と考えた方がいいのでしょう。かなり話を大げさにしたりして筆者たちの好きなようにデフォルメされています。私は楽しめますが、むかしのイメージを持っている人は違和感を覚える人が多いのでしょう。ある意味こにょうな本から入って江戸川乱歩の本を読んでくれればという気がします。
2017/06/11
kishikan
実は江戸川乱歩の「少年探偵団」は子どもの頃にも読んでいなかったので、オマージュの「みんなの少年探偵団」、毎回期待しているんです。でも、なんかこの本あまり評判良くないみたい。僕としては、大の芦原すなおファンなので、なにはともあれ手にしたのですが、皆さんからは「おちゃらけがやり過ぎ」といわれているみたいですね。でも僕としては、随所にみられるパロディとほんやら会話が、たいそう気に入っているのです。だから、乱歩的美学を追及するのではなく、白黒のコメディタッチのドラマで、昭和の時代を懐かしむことにしましょう。
2015/11/24
みかん🍊
少年探偵団シリーズの4弾目、明智探偵の出張中に起こる緑の怪人緑魔帝王の挑戦状、怪人二十面相との戦い、小林少年の反応が余りにもおバカぽくって、偽物の小林少年なのか?と疑ってしまう程でした、変装も笑えます、あまり恐怖ではない今作でしたが、最後の二人の事情にはそうだったのかと同情の余地もありました。
2015/05/26
ばりぼー
まるで落語か掛け合い漫才かのような語りの面白さで一気に読ませますが、あまりにも小林少年をいじりすぎなので、きっと怒る方もいらっしゃるでしょうね。かつて観音像に変装した小林少年が、今度は仁王像はどうか?ずっとこの顔をし続けるのもくたびれるしなあって、おいおい(笑)。百科事典にまで変装(?!)した過去があるので、もう何でもありです。緑魔帝王の「大東京緑化計画」だなんて、むしろ遠慮なくどんどん進めちゃって下さい(笑)。終盤の緑魔くんと二十面相と探偵団が入り乱れる場面などは吉本新喜劇のノリで悶絶しました。
2015/05/25
starbro
江戸川乱歩生誕120年記念オマージュ第4弾。これで打ち止めかな?「緑衣の鬼」の少年探偵版かと思いきや、少年探偵団シリーズのパロディorユーモアミステリでした。これはこれで良いですが、二代目江戸川乱歩の正統派少年探偵団シリーズを読みたい気もします。筆力のある新進作家が二代目を襲名してくれないでしょうか?
2015/03/19
感想・レビューをもっと見る