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ビオレタ

ビオレタ

ビオレタ

作家
寺地はるな
出版社
ポプラ社
発売日
2015-06-03
ISBN
9784591145616
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ビオレタ / 感想・レビュー

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ウッディ

客の大切な物を入れるための「棺桶」という美しい箱を売る「ビオレタ」という雑貨屋で働くことになった妙は、店主の菫、元旦那の千歳、息子の蓮太郎に囲まれ、自分の居場所を見つけていく。主人公妙の不器用で後向きな心が、少しずつ解されていく様子が、丁寧にユーモラスに描かれています。妙の心のツッコミが、ブラックで笑えました。おまけの短編は、「ビオレタ」を訪れる客の立場から描かれた物語で、ウルッとしました。

2017/11/01

おしゃべりメガネ

ココロをサラッと浄化してくれる寺地さん作品で、デビュー作です。相変わらずモヤモヤした人間模様を書くのが本当に上手で、そのモヤモヤ感も読者にストレスを与えないレベルなのが素晴らしいですね。婚約者に突然フラれ、失意のまま流れで雑貨屋で働くコトになった「妙」と雑貨屋の店主「菫」との交流がなんとも可笑しいです。そんな二人に関わってくる二人の男性「千歳」さんと「連太郎」もいい雰囲気出してくれてます。正直、やさぐれキャラの「妙」の言動に少しストレスを感じましたが、周りのキャラがステキすぎて気にならなくなりました。

2019/03/16

yanae

ずっと気になっていた寺地さん。アンソロジー以外で初読みです。素敵な話でした。仕事までやめていたのに婚約者に別れを告げられた主人公の妙。道端で泣いていたのを「ビオレタ」という雑貨屋の店主菫に拾われ、お店で働くことに。妙が強く変わっていく姿を描いている。新しい恋人や家族、そして菫さんとの関係が徐々に変わっていくのが素敵。特に両親との会話は素敵だったな。千歳の、人は淋しいのが当たり前、だからこそ繋がりを感じた時に嬉しく思うんだって言葉が印象に残りました。妙と菫さんも幸せになりそうでよかった。好きなお話でした。

2017/07/02

mariya926

婚約破棄されて道端で泣いていた時に連れていかれたのが『ビオレタ』という雑貨屋さん。そこでアルバイトを始めた主人公がゆっくり再生されていく物語です。千歳さんがまともで良かったです。まともだったので、大人の恋愛って感じで楽しめました。『庭』という表現が良かったですし、母親や父親と本音を話し合ったことで、誤解も解けました。結構幼い時からの思い込みってあるんですよね。しかもその影響を受けて『自分はこうだ!』と決めつけてしまっている部分が。棺おけが少しづつ売れいている状況でアルバイト代を払って残るのか気になりました

2021/08/20

kotetsupatapata

星★★☆☆☆ 昨年から追っかけ読んでいる寺地はるなさんの2015年に書かれたデビュー作。 正直ビミョーな読み口。 主人公の妙を筆頭に菫も千歳も面倒臭い性格で、感情が入り込めませんでしたし、所々でてくる比喩的表現も理解できませんでした。 この本を最初に読んでいたら、その後追っかけ読むことは無かったかな? そう思うと自分の感性に合った本に出会うのって奇跡に近い事なのかもしれません

2022/01/14

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