お任せ! 数学屋さん3
お任せ! 数学屋さん3 / 感想・レビュー
takaC
中学生で生涯の伴侶を決めてしまうというのはどうかとも思うけどエンタメ小説だからと割り切って目くじらを立てることもないのかな。
2018/01/15
しろいるか
シリーズ第3弾にして完結編。アメリカに渡ったままの数学少年・宙と、大磯の中学校で3年生になった遥。数学の力でみんなの悩みを解決する『数学屋』の店長代理として頑張っている。夏休み、一時帰国した宙と再会を果たし喜ぶ遥。だが、宙の過去を知る明日菜という少女が現れる。挟まれる断章で転校してくる前の宙と明日菜の関係が明らかになり、数学屋を開いた理由、遙についていた嘘など次第に明らかになっていく。過去2巻にはなかった宙の遥に対する気持ちや、哀しい事実、そして青春小説ならではのキュンキュンした甘さも堪能できる一冊。
2017/02/19
そうたそ
★★★☆☆ 毎度のことながら、小難しい数学部分はどうにも分かる気も、理解しようとする気もないので読み飛ばしているのだが、それを除いても青春小説として面白いので、ダラダラと読み続けているシリーズ。特に印象深いものもないが、その軽さが逆に良かったりする。本作では宙の過去を知る女子中学生が登場したことにより、その過去が明らかになる。文系男の大智と宙のコンビもなかなか面白かったのだが、それ以上に過去のエピソードが思いもよらぬもので驚き。物語としては卒業編であり、このシリーズも完結ということになるのだろうか。
2015/12/10
あむぴの
すごくいい話だった。最後は、じんわりと涙する。数学のことはもちろん、数学をからめて大きく命とは何か考えているところがいい。無限は、難しい。数式として難しいのに合わせて、概念的にも難しい。この本、主人公たちは中学生で、表紙も子どもっぽい。これを中学生が読むには難しいだろうな。まあ、わからないながらも、学生に読んでほしいとは思う。深いテーマもあるので、大人にこそ、読んでほしい。2015年10月、ポプラ社。
2017/06/04
よっち
店長代理としてめきめきと数学の成績を伸ばしていた遥が、中学三年のソフトボール部最後の試合で一時帰国した宙と謎の女子中学生明日菜に出会う第三弾。宙の過去を仄めかす明日菜の言動にライバル出現か?と期待しましたが、久しぶりの数学屋店長復活や仲間たちとの再会が描かれる一方で綴られたもうひとつのエピソードは、宙の黒ずくめの服装やメガネの由来にも繋がる重要な物語でしたね。マイペースに見える宙も一応気にかけていないわけじゃなかったんだなと安心(苦笑)だいぶ読みやすくもなりましたし、彼らの成長を描く続編を期待しています。
2015/11/02
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