東工大講義 生涯を賭けるテーマをいかに選ぶか
東工大講義 生涯を賭けるテーマをいかに選ぶか / 感想・レビュー
壱萬参仟縁
下村脩先生の場合:1962年、発行物質イクオリン。クラゲの学名はイクオリア(034頁)。『光るクラゲがノーベル賞をとった理由』『光る生物の話』が挙示されている(039頁)。山内一也先生『近代医学の先駆者 ハンターとジェンナー』『史上最大の伝染病牛疫』(040頁)。ワクチンはメス牛を意味するラテン語vaccaに由来。パスツールがジェンナーに敬意を示して(043頁)。山内先生:動物福祉は動物を使う際、人道的に苦を与えないように扱う考え方(065頁)。『農業と経済』でも特集されていた号があったのを想起した。
2016/03/30
fishdeleuze
東工大における講義を書籍化したもので、最初興味のある所だけつまみ読みしようかと思っていたが、結局、面白くて全部読んでしまった。東工大の講義ゆえか、主に自然科学分野のテーマがほとんどだ。自然科学と一口に言っても、生物の発光、感染症、臨床心理、遺伝子工学、進化論、気象学、地震学、精神医学、聴覚研究〜ASD、そしてバイオミミクリーとその扱う範囲は広い。いろいろな人の体験を、こういう形で読む機会があってよかったと思う。また、テーマを選ぶことは、自分の人生を生きていくことに等しいとも思う。→
2016/10/03
かつどん
常識に捕らわれずにいかに本質を掴むか。仕事に反映させるにも、まずは自身の関心を見極めること。偶然であれ意図的であれ、やってみないとわからない。 著者が研究者たちとそのテーマを取り上げ、直接ゲストとして招いたりし、さまざまな事例を東工大で講義する。要素分解共鳴結合が一番興味深いな。 学んだ事→自身の内側に目を向けて、自然と手にするものをとにかく実行してみよう。それはあくまでも手段であり、違かったらならさっさと止める。手段が目的へと移りやすい自身は、いつでも冷静に見つめられるよう、心も鍛えておきたい。
2016/08/16
zoe
様々な方面で活躍している研究者を呼ぶ1時限目の講義。最終的には、社会をどう変えたいか、社会にどう貢献したいかということが腹落ちした時に自分の生涯のテーマに設定している。長い人生の中で、色々な経験をして最終的なテーマに至る方もいるので、若い時のとある瞬間には、これこそ生涯を賭けるテーマだと全てを捧げていることもあろうと思う次第。勿論、人とは違ったことをやらなければならないですし。100年前の人と比べると、根源的なテーマは、100年分は確実に少なくなっているとは思うんです。
2017/09/16
魚京童!
目の前の雑務で精一杯、気づいたら生涯をかけてるだと思う。テーマなんか選べない。気づいたら選んでる。抜け出せない未来だ。まるで「砂の女」だな。
2018/06/02
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