おとめの流儀。

mocha

中学生になった聡子が意気揚揚と入部したなぎなた部は、2年生たった1人で廃部寸前。しかも部の目標がとんでもなかった…。会話の温度が低くてキャラクターがなかなか面白い。スポーツものなのに暑苦しくなくて新鮮だと思ったら、著者は大学生なのだとか。それでも武道に打ち込む姿の美しさや、試合の緊張感、徐々に深まっていく友情がしっかりと伝わってくる。ラストシーンもとても良かった。みーんな丸く収まってこの上ないハッピーエンド。

2016/10/31

寂しがり屋の狼さん

初読みの作者さん📖帯に「三浦しおん」さんも興奮！とあり手に取りました(’-’*)♪ぐふぐふ笑いながら読み、試合に息をのみ、最後は涙で文字がかすみ…女子中学生の清々しさに読後もホッコリとする作品(*´∇｀*)文章の綴り方が面白い✒️他の作品も読んでみたくなりました

2021/03/21

ぶんこ

中学生の部活としての(なぎなた)が興味深く、面白かったです。特に競馬おじさんとの噂で学校中が騒がしかった時に、部活の中だけは平常通りというのがよかったです。毎日のように練習をしていると、お互いの性格も分かるでしょうし、噂に踊らされない仲間っていいですね。そして聡子とゆきちゃんの距離感もよかったです。親友といってもベタベタと常に一緒というわけでもないのは、女子中学生としては珍しいのではないでしょうか。唯一の先輩の朝子さんの目標設定には度肝を抜かれましたが、部員達が一生懸命で、上達していく様は爽快でした。

2016/02/28

りょうこ

面白かったです！マイナー競技の『なぎなた』を題材にしてくれた！なぎなた経験者（今だに微妙な現役）としはなぎなたというスポーツがある！って事だけでもなんとなく知ってもらえるならありがたい事です。そして聡子の周りを固める公園のおじさんや個性的な大人達や仲間達。読んでいてそちらも面白くて一気に読んじゃいました！

2017/01/19

nyanco

小嶋 陽太郎さん３作目、帯にしをんさんに推薦コメントもあったので読んでみました。なぎなた部の物語って無かったかもしれない、その点では目新しい。私自身はなぎなた部がある女子高で、武道の授業はなぎなただったけど、若い世代には未知の世界であり、興味を引くと思う。廃部直前のなぎなた部、部員募集の様子から物語が始まります。部長でただ一人の２年生・朝子さんとかき集められた１年生５人の１年間の物語。打倒・剣道部を目指す朝子、彼女の背景がとても良い。続→

2015/12/29