みんなの少年探偵団2
みんなの少年探偵団2 / 感想・レビュー
starbro
江戸川乱歩生誕120年記念オマージュ作品は第4弾で終わりかなと思っていたら、第5弾が出ました。5冊共、コンプリートです。『みんなの少年探偵団』としてはPART2です。どの作品も面白く読みましたが、有栖川有栖の『未来人F』がオススメです。平山夢明の『溶解人間』にもかなり期待していたのですが、ポプラ社の検閲が厳しかったのか、真面なオマージュ作品となっています。PART3の企画もあるとしたら、以下の作家で是非お願いします。【東野圭吾、中村文則、嵐山光三郎、宮部みゆき、花房観音】
2016/03/30
KAZOO
現役作家による、少年探偵団のパスティーシュ第2弾です。シュア―ロック・ホームズと同様に日本でもこのようなものができるのは喜ばしい限りです。短編が5つ収められていて、有栖川有栖、歌野晶午、大崎梢、坂木司、平山夢明さんです。パンアメリカン航空とか出てきて時代も勘案されているようです。長谷川等伯の絵が出てきたのには、大人向きという感じです。ただ私は江戸川乱歩の文章などにもまだ未練があります。
2016/09/05
takaC
架空のエピソードやら、末裔を仮定した話やら、パロディ気味の話やら、5名の作家様の各人各様でそれぞれの話はまあ面白かったけど連携は悪い。1冊の本にまとめることについてのコメントが欲しかったぞ。それは1を読めば良いの?
2016/10/15
hiro
江戸川乱歩生誕120年記念オマージュ作品のアンソロジー第ニ弾。有栖川有栖:「明智探偵はなんの知恵もしぼらず、いつもいつも『おなえは二十面相だな!』でおしまい。」二十面相の言い分にも一理ある。 歌野晶午:乱歩へのリスペクトを感じた作品。叙述ミステリかと身構えたが…。 大崎梢:70年前に活躍した二十面相から予告状が届く。孫、曾孫たちのお話。 坂木司:明智探偵と二十面相の泥棒ごっこ?慣れは怖いよ。 平山夢:子どものころは、このような気持ち悪い作品がイヤで、乱歩を読もうとは思わなかった。もちろん、今は大丈夫!
2016/08/10
nyanco
第二弾、なんて凄い執筆陣、今回も楽しみにしていました。少年探偵団と言えば、怪人の登場、有栖川さんは未来人を登場させてくれました。作品の締めくくり部分にまで少年探偵団への愛が溢れていました。歌野さんの作品は、少年探偵団を愛したかつての少年たちの物語。61歳で亡くなったある男性の葬儀、小学生時代の旧友が集まり…子供っぽいことには興味はない、と一人、探偵団ごっこに参加しなかった岡田少年。最後まで読むと更に歌野さんらしい仕掛けがあって、とても楽しませていただきました。続→
2016/04/08
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