([ほ]4-1)活版印刷三日月堂 (ポプラ文庫 ほ 4-1)
([ほ]4-1)活版印刷三日月堂 (ポプラ文庫 ほ 4-1) / 感想・レビュー
へくとぱすかる
1冊だけ古書で買った『校本宮澤賢治全集第10巻』を置いた隣で読み始めた。偶々、「銀河鉄道の夜」の「活版所」の話が登場したので、全集のその個所を開いて、この本は活版印刷なのだろうな、と考えつつ読み進んでいった。驚くべき偶然! 『校本全集』そのものが、小説に登場してきた。そして弓子さんたちが、全集が活版だろうか、と議論をしている! 読書は、ときおり驚きに満ちた経験をさせてくれる…… 4話とも美しい話でした。この本自体はオフセット印刷かもしれないけれど。
2018/08/17
しんごろ
活版印刷屋さんを舞台にした話!活版印刷を通して、思わず涙が…という感動はないですが人とのふれあいが温かく、心地よさを与えほっこりします(^^)文字(言葉)の温かさ大切さを教わった気持ちになりました(^-^)個人的にはハルさんがもっと登場してほしかったですね。なんとなくですが、続編の予感がします(^^;)読んでるときのBGMとしては竹内まりあがいいかな(^^)読友さんから、オススメされたほっこりするステキな作品です(^-^)
2016/09/13
ポップノア♪@読書停滞中
名取佐和子さんの「シェアハウスかざみどり」が今年の春に文庫化されました。そのあとがきに、文芸評論家の池上冬樹さんがこのように解説されています。 「名取佐和子は、(中略)三上延やほしおさなえと同じく、深く心に感じる作品を作り上げる作家として、これからも読者の熱い支持を長く受け続けることになるだろう」 当時の私は、「三上延?」「ほしおさなえ?」状態でしたが、この解説がきっかけで名取さん同様、両作家さんも大好きになりました。 コースターや栞欲しいなー。ポプラ文庫さん、何とかなりません?(笑)
2018/08/14
インド
文字をひとつずつ刻む活版印刷と、活版印刷に救われた人々の物語。祖父が営んでいた活版印刷を引き継いだ弓子のもとには、悩みを抱えた人々がやってくる。弓子はその人々の心に寄り添いながら、彼等の悩みを「言葉」にしていく。今では廃れつつある活版印刷だけど、本書で少し興味をもった。形ある文字を刻む作業は、その人の想いを永遠に残すことなのかもしれないー。そして永遠に残された文字は、人と人とを結びつけるのだ。この物語も、人の縁が新たな人を呼び寄せている。なんとも不思議な物語だった(ノ´∀`*)。
2017/11/25
寂しがり屋の狼さん
古びた印刷所『三日月堂』が営むのは、昔ながらの活版印刷🌜️活字を拾い、依頼に応じて一枚一枚手作業で言葉を印刷する。辛い過去を持ち父親の遺産として印刷所を受け継いだ『弓子』の拾う活字は依頼者の背中を優しく後押しする。現在では見られなくなった活版印刷のぬくもりが心を穏やかにしてくれる作品🍀次巻も楽しみ(*^-^*)
2021/04/11
感想・レビューをもっと見る