初恋料理教室 (ポプラ文庫 ふ 5-1)
初恋料理教室 (ポプラ文庫 ふ 5-1) / 感想・レビュー
ユザキ部長
美味しい料理は人を寄せつける。人が集うと新たな縁が生まれる。。。。キッカケはあの人の綺麗な耳の形、魅せられて想いを深める。どんどん新しい世界。(30代の智久)裁判で争う事で勝つことが嬉しいのか?答えはノンだ。美味しいものを食べて笑顔になるカフェを目指す。(40代のヴィンセント)普通の家族?どこが足りてなにが不足してる?それでも正しく食べてれば正しく生きられる。(10代のミキ)相手を思いやる気持ちが味につながる。あらためて妻を思う。(50代の佐伯)愛子先生の料理教室に通う4人の生徒さんの連作短編でした。
2016/12/03
野のこ
ずっと気になってた一冊。みな接点がなく出会わなそうな世代の違う男性四人が料理教室を通じて何かを見つける物語。「であいもん」という言葉が印象に残りました。「縁があって出会った食材たちがお互いのおいしさを引き立て合うことで、新たな魅力を発揮する〜」食も人も…。ヴィンセントさんのカフェに行ってみたいです。
2020/06/14
ケロリーヌ@ベルばら同盟
京の路地奥にひっそりと佇む町屋長屋で、老婦人が営む料理教室では、土曜日の夜に、男性向けの初心者クラスが開かれます。若き建築家、職人気質の初老の男性、凄腕のフランス人パティシエ、フリフリエプロンがお似合いの男の娘…。個性豊かな生徒たちの、料理教室へ通う事になった動機や事情が、ふくよかな出汁の香り、愛子先生のはんなりとした京言葉をまとって、優しい物語となって展開します。誰かを思って作る料理は尊い。そして、それはつくり手をも幸せにする。日々の雑事に紛れ、忘れがちになっていた物を思い出させてくれる読書時間でした。
2022/04/06
たるき( ´ ▽ ` )ノ
やっと見つけたこの一冊。ずっと気になっていたけど、なかなか本屋さんで出逢えなかった。期待通り、とても面白かった!料理教室に通う人たちの絆が深まっていく様子がいい。「炊いたん」という言葉、私も神話を思い出してしまった(笑)
2020/11/17
菜穂子
京都の古民家でひっそりと料理教室を開いているのは60過ぎの着物に白い割烹着が似合う愛子先生。生徒は4人は全員男性。題名を背負った主人公の智久、職人、フランス人パティシエ、コスプレ?!美人と謎を秘めた面々が、料理の楽しさを体得しながら、4人の人となりが少しづつわかっていく異世代交流も教室で集う楽しみでもある。ほのぼのとした空気に包まれ、甘々な題名でちょっと怯んだけれど、肩の力を抜いて楽しめる作品でした。巻末の和食のレシピも魅力的でした。
2020/06/06
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