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([と]1-4)海の子 (ポプラ文庫)

([と]1-4)海の子 (ポプラ文庫)

([と]1-4)海の子 (ポプラ文庫)

作家
ドリアン助川
出版社
ポプラ社
発売日
2016-11-02
ISBN
9784591152454
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([と]1-4)海の子 (ポプラ文庫) / 感想・レビュー

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s-kozy

ワケあって海釣りに出る人達の四つの物語からなら短編集。人生の迷い路に立つこれらの中年男達の物語を読むと「思い通りにいかないのが●●、思わぬ障壁にぶち当たるのが●●、周到な準備が成果に結びつく可能性を高めるのが●●、備えたからといって成功するとは限らないのが●●、経験がアドバンスとなるのが●●、時にはビギナーズラックもあるのが●●、やっぱりタイミングは大事だなと感じるのが●●」と思い至る。●●は釣りでもあり、人生でもある訳でこんな物語を綴る著者の力量に感心するばかり。

2018/02/24

いたろう

森沢明夫さん大絶賛の短編集。「花鯛」「オニカサゴ」「寒平目」「甘鯛」、タイトルが魚の名前になっている4編、いずれの短編にも、船釣りでそれらの魚を釣る場面が出てくる。と言って、フィッシング小説という訳ではなく、釣りの場面は各ドラマの核となる場面のひとつではあるものの、小説の中心はあくまで人間。釣りをする人の秘められた胸の内、人と人の関係を鋭く描いた人間ドラマ。忍耐が必要、という点で、人生は釣りに似ているかもしれない。釣れなくても、ちょっとでも兆しがあれば、新たな希望が生まれる。

2017/02/20

ちゃんみー

釣りの風景4編。父親と娘、友人の子、お母さん、と身近な人との交わりの中で自分を見つめなおすって感じのお話でございました。すーっと心に入ってくる感じがとても良かったです。

2017/02/01

TANGO

ワケあって釣りに出る人たちの4つの物語。どれもその後が気になる終わりかたで、読む人の想像力をふくらませてくれる。きっと大丈夫だと自分に言い聞かせるように読了。あと、出てくる子どもの目線が気になった。子どもだからといって、何も考えず無邪気なだけではなくて、子どもなりにいろんなモノが見えたり聞こえたりしたなかで、懸命なのがいとおしく感じた。

2016/11/14

ひさか

2008年7月文藝春秋刊の明川哲也名義「花鯛」を加筆、改題し、2016年11月ポプラ文庫刊。4篇の短編。「あん」が面白かったので、これも読んでみました。全編釣りがテーマで、そこは、余り興味がなかったです。「甘鯛」が、ノスタルジックで、楽しめました。

2017/01/23

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