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かがみの孤城

かがみの孤城

かがみの孤城

作家
辻村深月
出版社
ポプラ社
発売日
2017-05-11
ISBN
9784591153321
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かがみの孤城 / 感想・レビュー

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starbro

辻村深月は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。550P超、一気読みしました。本書は、ジュニア・ハイスクール不登校ファンタジー・ミステリといった感じです。ママになった著者らしく優しいエンディングの佳作でした。それにしても小学校から中学校に進学するのは、こんなにもハードルが上がっているのでしょうか?文部科学省だけの責任だとは思いませんが、森友学園や加計学園ではなく、もっと抜本的な教育改革を行って欲しいと思います。イジメがある前提での組み立てが必要です。

2017/06/15

nanako

今、読み終わりました。辻村深月さんは好きな作家のひとりで、好きな作品もたくさんありますが、本作も本当に良かったです。特に最後、100頁を切ったあたりから話がものすごい勢いで動いて、疑問に思っていたことや謎がすべて解けていき、「え、そうなの?」「やっぱりそうだった!」の連続で、涙が止まりませんでした。最後の最後まで、登場人物の「不登校」ということ以外の状況があまり語られずにいるのですが、それがわかったときに今までの彼らの言動がよりわかり、さらに感情移入できてしまいます。ほんとよかったですよ。お薦めです。

2018/01/14

zero1

辻村ワールドここに結実!不登校の子は決して孤独ではない。中1のこころは5月から学校に行けず。ある日、鏡が光ってそこから異世界の城に行く。集まった7人は3月までに鍵を探せたら願いが叶う。まず、プロットが細かくよく練られている。特に400ページ以降の展開は続けて読ませる力が漲っており秀逸で爽快感あり。多くの読者が【そうだったのか!】と何度も膝を叩いたに違いない。娯楽としての読書はもちろん、今いじめや不登校で悩んでいる人たち(後述)にも福音となる一冊。大人こそ読むべき作品。再読だが、本屋大賞など8冠は納得。

2020/03/29

風眠

きっと人は、人との関わりを避けては生きられない。遠い昔も、遥か未来も、そして今この瞬間も、苦しさのはけ口で誰かを傷つけ、その不条理さに傷つけられる。それでも、真っ暗な絶望から救い上げてくれるのも人、なのだと思う。差し伸べられたその手を振り払わず、その先へと歩いていこうとする人の生命力は、諦めない未来への希望そのもの。鏡の中で出会ったあなた達はきっと助け合える。存在が生きる意味になる。生き延びて、そして、大人に、なって・・・それはきっと大人になれなかったオオカミさまの願い。素直じゃない、けれど心からの祈り。

2017/12/29

菅原孝標女@ナイスありがとうございます

ようやく予約が回ってきたので一気に読了。噂には聞いていたが、まさかここまでとは。 様々な理由で学校に行ってない“子供たち”が鏡の向こうの不思議な城に集められる。 ラストにかけて明かされる謎。伏線がうまく作用して、最終的に涙が止まらなかった。 本屋大賞上位希望。

2018/02/01

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