水沢文具店: あなただけの物語つづります (ポプラ文庫ピュアフル あ 6-3)
水沢文具店: あなただけの物語つづります (ポプラ文庫ピュアフル あ 6-3) / 感想・レビュー
yanae
「明日町こんぺいとう商店街2」にでてきた水沢文具店の連作短編。こんぺいとう2の中では好きなお話だったので、見つけて嬉しくなりました。1話目はアンソロジーにでてきたもの。その後も各話で物語を書いてもらいたいと願うお客さんたちが少し前を向ける暖かい話がすごくよい。栞はずっと出てきて龍臣自身が過去と向き合うのをそっと手助けする。二人の関係性も素敵でした。暖かい物語。作者のあとがきも、物をうみだす大変さがわかってよかった。応援したくなる作者さんでした。
2017/12/12
扉のこちら側
2018年384冊め。商店街の小さな文具店が、ノートとペンと買うとそれを使ってオリジナルの物語を書いてくれるというもの。もともと傷ついた人が回復する話が好みであり、お店を訪れる人があとがきで言うところの「頑張った人が報われる」ようになるので楽しめた。文房具好きでもあるのでもっと文具の描写はほしい。ストーリー仕立てはいいものの、小説としての文体はこなれていないので作者の今後に期待。
2018/07/25
りゅう☆
「ペンとノートをお買い上げの方、ご要望あれば話を書きます」水沢文具店主龍臣の書くオーダーメイドストーリーが元気や勇気をもたらしてくれる。クラスをうまくまとめれない教師栞は自分を肯定してくれる言葉で前向きに。いじめられた女の子、小説が書けなくて行き詰ってる小説家、親友に秘密を言えなかった老人、怪我で野球ができない少年。だが一番心を閉ざしてるのは龍臣だった。野球か文房具屋か。苦しくて前になかなか進めないけど、頑張ってる人は報われるということを教えてくれた。優しい気持ちになれるし、最後の2行はキュンとしました。
2020/03/24
寂しがり屋の狼さん
明日町こんぺいとう商店街ある小さな文房具店『水沢文具店』の入口には、「ペンとノートをお買い上げの方、ご要望があれば話を書きます。オーダーメイドストーリー」という張り紙がはってある。店主が自分のためだけに書いてくれる物語を読むと、悩みが解決するという噂があって…。仕事に悩む小学校教師の栞が店を訪れると、無愛想でどこか謎めいた店主の青年、龍臣が迎えた。想いが込められた文房具が織りなす、前に一歩進む力をくれる物語。(◕ᴗ◕✿)
2024/09/23
ゆみねこ
明日町こんぺいとう商店街の、水沢文具店の物語。急死した祖父のあとを継いで文具店の店主になった龍臣と、新米教師・栞を軸に描かれたストーリー。文具と物語が大好きな人は、きっと気に入るはず。私もこの本、大好きです。お薦めです。
2017/05/03
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