少年探偵 (ポプラ文庫 し 4-7)
少年探偵 (ポプラ文庫 し 4-7) / 感想・レビュー
ケロリーヌ@ベルばら同盟
図書室の一隅にどうしようもなく心魅かれる一角があった。濁った水彩の表紙画に昏い期待を抱きつつ貪るように読んだシリーズ。美丈夫の探偵と妖しい怪人の熾烈な頭脳対決、敵同士でありながら、ふと絡まり合う情念…。正義と悪との境目をあやふやにする危うい美学。まだ固く青い果実であった私が嗅いだ懶惰の腐臭、思えば小学生にして腐女子でありました。且てのシリーズへのオマージュに溢れた装幀ながら、表紙画は、淡く美しい21世紀。英国趣味、上流階級の人々の視点で描かれる戦後らしき社会。少年探偵、小林くんの誕生秘話がたいそう切ない。
2019/07/05
のり
江戸川乱歩の少年探偵団シリーズのオマージュ作。謎の人は怪人二十面相?昔の小林少年?今回の事件の犯人、怪人二十面相の正体は明かされたけど、余韻も謎もあり、ミステリアス。江戸川乱歩の方をもっと読んでみて勉強しなきゃな。
2019/01/17
プラス塾長
子供の頃、学級文庫にあった江戸川乱歩の少年探偵団シリーズをむさぼり読んだのが私の読書好きミステリー好きの原点かも知れない。 これは、そのスピンオフ。明智小五郎と小林少年の出会いが別の作家により書かれています。 なんとなく図書館で目にとまり読んでみたのだが思いのほか面白かった。初読みの作者だったけど他のも読んでみよう。乱歩の作品も一から再読してみようかな。
2018/11/08
*мiкi*
表紙の絵には残念だなぁ…という気持ちで何気なく手に取った。 小林少年と明智探偵と二重面相の新たな関係に思いを巡らせ、心がバクバクしながらも世界観を楽しめました。
2018/06/01
どろぼうネコ
子供の時から色んな形で読んだり見たりしてきた怪盗二十面相や明智小五郎、そして小林少年。ほっこり家族愛や切ない恋など人の情をうまく描く小路幸也さんだからこその「少年探偵」だった。
2017/06/02
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