横浜奇談新聞 よろず事件簿 (ポプラ文庫ピュアフル さ 6-1)
横浜奇談新聞 よろず事件簿 (ポプラ文庫ピュアフル さ 6-1) / 感想・レビュー
aquamarine
明治初期、元武士が髷や帯刀に拘ったり、人種差別や男尊女卑が当たり前だった時代の横浜。翻訳の仕事で日々食いつないでいた元武士寅次郎と、B級新聞「横浜奇談」の記者をしている英国人ライルが出会います。いわゆる日常の謎を新聞記事にするという設定が面白いです。いろいろな人と出会い、寅次郎は変わっていきます。日本が頑なに守ってきたものと時代の移り変わりへの抵抗や切り捨てが、読み手に無理なく伝わってきて、とても良かったです。軽めですが十分に楽しめました。
2018/08/29
み
さくさくと♪明治維新の変化ってすごかったんだろうなぁと考えさせてくれました、武士の方々のそれまでの価値観が崩壊だもんね。そんな小難しいことを考えさせてくれたのですが、お話しは楽しみました。続編出たら読みます(^^)
2019/02/01
風里
今も昔も、時代の潮目に生きるものは大変だ。 武士は食わねど高楊枝とはよく言ったもの。 意地を張らず、周りに素直に甘えて助けてもらいながら、みんな生きてるんだなぁ。
2019/02/02
猫ぴょん
図書館電子書籍にて☆彡明治になったばかりの横浜☆彡英国の青年と武士のプライドで苦しむ主人公とのバディもの。 ツボはウサギの卯三郎(≧▽≦)
2020/05/20
昼夜
時は明治初期、長い鎖国が終わり言葉も文化も違う人が入り乱れた横浜で起きた「空飛ぶ髷の怪」「血塗られたドレス」「伊勢熊のザシキワラシ」「蠢く関帝像」の奇談から150年経っても日本人の考え方はほぼ変わってないのに少し残念に思いましたが、主人公の寅次郎が相棒となるライルと出会い凝り固まった文化と新しい文化の間で変わっていく姿に自分も重ねて明日も頑張ろうと思えました。
2018/09/22
感想・レビューをもっと見る