花咲小路三丁目北角のすばるちゃん
花咲小路三丁目北角のすばるちゃん / 感想・レビュー
starbro
東京バンドワゴンシリーズ以外の小路 幸也作品を読むのは初めてです。本作は、スピリチュアル商店街人情ミステリ連作短編集でした。登場人物が地味キャラばかりなので、東京バンドワゴンシリーズと比べると、かなりインパクトに欠けます。シトロエンのHYは好きです。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%88%E3%83%AD%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%BBH%E3%83%90%E3%83%B3
2018/10/30
いつでも母さん
花咲小路三丁目の北角ですってよ~!すばるちゃん、現役シトロエンの住人で駐車場のオーナー!その高校卒業から始まる今作。12の話が心地良い。亡くなったお父さんとの会話がなんともいいのだ。シトロエンに魂がある父との親子旅なんか最高ですね。戻るべき場所もあって、花咲小路の皆は本日も元気なり!小路さんの作品は優しい。ゆっくりその後の皆の近況を待ちたいと思う。
2018/10/20
モルク
花咲小路シリーズ第5弾は商店街にある駐車場を経営するすばるちゃんが主人公。亡くなった父の魂が愛車シトロエンに宿りスピーカーを通して会話できるというシリーズ初のファンタジーもの。スピーカーから流れる父の声とともに様々に起こる事件や謎を解決していく。以前の作品に出てきた人も次々と登場し忘れていた部分を思い出させてくれる。街の人たちが皆すばる君を見守りあたたかい気持ちになる一冊。私まで街の一員になっていた。
2019/07/11
とろとろ
花咲小路商店街シリーズ5作目。花咲小路商店街の裏にある、若干18歳の若社長すばるが営む駐車場があって、その駐車にやってくる様々な人の素性や利用する理由などが綴られる。駐車場の入り口に置いてあるシトロエンのラジオの中にすばるの父親の魂が乗り移っていて、いろいろアドバイスをくれたり事件の解決を助けてくれたりするという、ちょっと超常的な日常みたいだな。行間の雰囲気や、すばる君が知らなかった事などが、このラジオのお父さんを介して明らかになる。これも雑誌の連載を書籍化したもののようだ。やさしいお話ばかりでしたね。
2019/03/21
蒼
花咲小路シリーズオールスター出演といった趣でした。病気で亡くなったお父さんの魂が、高校を卒業したてのすばるの家であり生業の場である駐車場受付でもあるシトロエンの中に宿っていて、カーラジオを通して会話ができる。小路さんらしい設定で、楽しいじゃ無いですか。18歳にして天涯孤独のすばるが、商店街の人達の力を借りながらこの先成長していくんだろうなって思える物語。終盤ハラハラする展開になるが、これはすばるのその後を期待できる終わり方だった。何よりお母さんの謎が手付かずですから。
2018/11/23
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