ひとりの覚悟 (ポプラ新書 や 2-2)
ひとりの覚悟 (ポプラ新書 や 2-2) / 感想・レビュー
みねたか@
著者の本を読むのは初めて。標題のテーマである、一人の人間としていかに死と向き合うかということについては、あまり腹落ちしない。しかし、遺体が徐々に朽ちていく過程に接し死を確認することでプロセスとして死を受け止める「殯」の儀式の意味。日本人の精神世界が、仏教の無常観と、多くの天災を経る中で形成された天然の無常観が相通じて作られたなど、日本人の死生観に関する指摘には納得感がある。改めて、死と生そしてそのあわいが、断絶ではなく近しいものだということを感じる。
2021/03/22
trazom
山折先生の本を集中的に読んだ時期があったが、最近は、少し暴発気味の主張に違和感を感じることが多い。この本も「90歳以上の安楽死解禁」という部分だけを取り上げると単なるセンセーションにすぎないが、内容はもう少し深い。死を点でとらえる西洋の思想に対し、日本人の死生観は、生と死は線で繋がっていると考える。だから、安楽死や終末医療などに、宗教界が積極的に関与しないことを批判するのは理解するが、「戦後、日本では宗教教育が疎かにされてきた」という指摘には抵抗がある。公教育が宗教に関与することに、私は、絶対反対である。
2019/09/02
とく たま
よーわからんわ? 哲学でもなくスピリチュアルでもなくハウツーでもない⁉️ しかし、未練たらしく長いきなりせんとさっさと、死ね‼️ってのは、わかる🎵
2020/07/12
とむ
近代になり失われた日本古来の死生観を再度見直し、これからの高齢化社会に如何望むべきかとの提言。やや偏った考えも見受けられるが、概ね同意できる内容。
2022/05/03
きょ
宗教学者の山折さん、齢を重ねられ実に人肌に感じ入る内容の著書であった。高齢化社会を迎えている日本、日本人として考えさせられる一冊。
2019/12/23
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