あずかりやさん 彼女の青い鳥 (ポプラ文庫 お 15-3)
あずかりやさん 彼女の青い鳥 (ポプラ文庫 お 15-3) / 感想・レビュー
mae.dat
第3弾。今回は5話納められていました。いつも通り、物・動物視点で語られているのですけど、初めて(?)女性視点のお話も含まれていました。後、お預かりをこれ又初めて(?)お断りした、作中作の『かちかちかっちゃん』が印象的ですね。桐島くんは耳と記憶が良いのですけど、ラジオで声を聴いた事があったのに、本人と気付いてない風なのです。けど、実は気付いていたのではないかなぁと。次作『刑事あめんぼ 和歌山へ行く』も気になる所です。あずかりやさん桐島くんの人間関係や為人が少しずつ補完されて行きますね。次の作品も楽しみです。
2023/02/07
寂しがり屋の狼さん
シリーズ3作目(*^.^*)どの物語も静かで心地の良いものでしたが、前2作とはまた違う感じがしました。『スーパーボール』『彼女の犯行』はお薦めσ(o・ω・o)
2019/07/15
まさきち
あずかりやさんの第三作。いつも通りあたたかい、けれど今回はどこか切なさが漂う話たちが集まっている、そんな雰囲気の一冊。時に語り部のノミがラストで死を迎える場面や、中盤で登場したセーラー服の少女の身に起きた事情を最終話で知ったときなど、鼻の奥にツンと来るものがありました。でもそれぞれが下を向いてばかりでなく、上を向こうと前向きな考えを抱いている姿に元気をもらっての読了です。
2023/09/06
hitomi.s
引越が決まった辺りに読んだ本。シリーズ、3作目。どの人の毎日にも、楽しいこと哀しいことはあって、その時時には、背景になるような人や場所がある。一日100円であずかってくれるような象徴的なお店は、私の日常にはないけれど。季節の料理を出してくれる居心地のいいごはん屋さんや、おしゃれ冷蔵庫を買ったリサイクルショップ、ニコニコと挨拶を交わしている警備のご年輩の方。この毎日も、この著者に書いて貰えたら、きっと悪くない。今回も、そうして少し視野が明るくなれました。
2019/05/27
*すずらん*
物語りは、預ける人や預けられる物達の視点から進んでいく。最初はそれがどういう人なのか、どういう物なのかという要素は分からず、読み進めていくにつれて明らかになっていくこの手順が楽しい。そしてこのシリーズのポイントとなるキーワードは「時間」である。「時の経過は一番の解決策」といった言葉があるように、時間は今直面している問題の角を丸くしてくれる。この様なあずかりやさんが実際にあったとしたら、人はきっと向き合いきれない物を預けに行きたくなる筈だ。だから私は無意識に探してしまうのである。明日町こんぺいとう商店街を…
2024/02/07
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