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まちの本屋: 知を編み、血を継ぎ、地を耕す (ポプラ文庫 た 10-1)

まちの本屋: 知を編み、血を継ぎ、地を耕す (ポプラ文庫 た 10-1)

まちの本屋: 知を編み、血を継ぎ、地を耕す (ポプラ文庫 た 10-1)

作家
田口幹人
出版社
ポプラ社
発売日
2019-05-02
ISBN
9784591163009
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まちの本屋: 知を編み、血を継ぎ、地を耕す (ポプラ文庫 た 10-1) / 感想・レビュー

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佐島楓

これからの書店の可能性について考えた。幼いころからネット書店に親しみ、選択肢が限られた中で本を選べば、規定された世界でしかものを考えられなくなるかもしれない。リアル書店は完全になくなってはしまわないと思うけれど、書店員の質はこれまで以上に厳選され、研ぎ澄まされた感性が必要になっていくのだろう。私自身現在図書館司書の勉強をしており、その視点がなければ理解できなかったろうと思える書店と図書館との関係性もあって、複数の視点を持つ重要性を実感した。書店との関係を考えるうえでとてもおすすめできる本です。

2019/05/04

neimu

書店員に憧れていたことがある。毎日本に囲まれて仕事をするなんて、何て素晴らしいんだろうと。紀ノ国屋でバイトしている後輩が妬ましかったぐらい(笑)。無論それは学生時代の遠い昔の思い出。今では大変な時代になったよねえと、胸が痛む思いで読み進んだ。仕事にかける熱意、創意工夫だけでは埋まらないものがあるのは、どの業界でも同じ。されど…。色んな無念さや後悔が自分のことと重なりあって、今の仕事や業界を振り返らざるを得なかった。現在最寄り駅に本屋はあるが、文房具で持っているのではないかと思えるくらい。

2023/06/09

tamami

東北の小さな町の書店の息子として生まれ、様々な修行の末に業界では有名なさわや書店の、今はフェザン店で店長をしている著者の「まちの本屋さん」半生記。著者の、長年の稼業を通して培われた本屋さんを続けていくためのノウハウ、一冊の本を売ることにかける思いや本を通してのお客さんとの交流、地域の人々と共にある本屋さん、といったテーマについて、具体的な書名や業界人を挙げながら分かり易く記している。本書の刊行は今から8年前。さらに厳しさを増す業界の現状に思いを馳せつつ、町の本屋さんが地域で果たすことができる役割を考える。

2023/05/26

Roko

田口さんが目指しているのは「人と本が巡り合う場所を作る」ということです。リアルの書店だからこそ、「別の本を買うつもりで来たのに、違う本も買ってしまった」というような、出会いがあるのです。表紙が気にいったから、POPのことばに惹かれたから、書店員さんから薦められたから、そういう出会いを生み出す場所を作っていくって、とても魅力的だし、大事なお仕事だと思います。これからもまた、新しい何かを試して行かれるのでしょうね。

2023/08/30

ぐっち

さわや書店フェザン店の田口さんの本屋の仕事への向き合い方。本屋さん以外の仕事でも十分参考になります。そしてこの人に勧められると、自分の守備外の本でも読みたくなるなあ。あと、ロビが挿絵に書いてあったので、どんな話かと思ったら予想以上にいい話だった。さわや書店フェザン店はいつか行きたい本屋だったが、田口さんや松本さんが退職されて、もう、私が行きたいと思った本屋ではないのだなあ。

2019/07/06

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