ナオタの星 (ポプラ文庫 お 12-7)
ナオタの星 (ポプラ文庫 お 12-7) / 感想・レビュー
みかん🍊
直丈29歳シナリオライターを目指し会社を辞めるも2年連続賞に落ちた日彼女にもフラれてしまう、偶然入った風俗で小学生時代の宝物だったマドンナに再会してしまった、彼女の事を聞くため連絡した友人がきっかけで現役プロ野球選手である同級生に再会し妻の尾行を依頼されたり、あまりに足音が煩い2階の住人に文句を言いに行って懐かれてしまったり、夢にがむしゃらでもなく善良過ぎるわけでもない等身大のナオタのそんなこんなの何気ない日常、しかし小学校のほんの短い期間一緒になっただけの同級生の事をそんなに覚えているものなのかな。
2019/07/31
ゆみねこ
会社を辞めてシナリオライターを目指しているナオタ。憧れの小学生時代の同級生・梨紗との思わぬ出会い、プロ野球選手となり大活躍中の頼也からの奇妙な仕事の依頼、アパートの二階の住人・菊池澄香との関わり。ナオタのダメっぷりに最初はイライラしたけれど、再会から始まる新しい人生の展開に感動しました。
2020/05/06
chimako
ナオタの星は誰だったんだろう。初恋の女の子 梨紗?同級生のプロ野球選手 頼也?頼也の妻 美紀?……会社を辞めシナリオを書くナオタ。誰からも認められず彼女にはふられ初めて入ったヘルスで出会ったのは驚きの美女。そんなときかつての友だちから「妻の尾行」を依頼される。何ともハッキリしない主人公ナオタのお尻を叩きたくなるような前半。それでも憎めないナオタに寄り添うように読み進めると登場する逞しい母ちゃん。頼りになる妹。そしていつか読み手はナオタの応援団となる。小道具のゾンビが効いている。あの話、好きだなぁ。
2019/09/03
yukision
『カニザノビー』を改題して文庫化されていると知らずに借りてしまった。シナリオ作家を目指すナオタは,プロ野球選手の小学校時代の友人からある依頼を受ける。アパート上階の騒音,幼馴染との再会といった日常の中にもちょっとしたドラマがあり,人と人との繋がりを感じさせる小野寺さんらしい小説。再読でも楽しく読めた。
2023/06/10
紫 綺
な〜んだ「カニザノビー」(2009年刊)の改題、加筆かぁ。どおりでうっすら既読感があったんだよな〜。2020年春に読了。シナリオライターを目指すために会社を止めて応募したコンテストに、最終審査まで残るも二度目の落選。主人公ナオタの人生はここから大きく変わる。最終的にモテながら、いい線いくも誰ともくっつけず。虚しい。
2022/11/04
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