緋色のマドンナ: 陶芸家・神山清子物語
緋色のマドンナ: 陶芸家・神山清子物語 / 感想・レビュー
あん
朝ドラのモデルになった『女性陶芸家・神山清子』さんの半生を描いた物語。戦後の混乱期、貧しくとも一生懸命働きながら陶芸家への夢を膨らませるものの「女には無理や」と弟子入りを断られる清子。それでも果敢に挑戦をつづけ、ついに夢の世界へと飛び込んでいく。たくさんの苦労と失敗を持ち前の行動力で乗り越えて、新たな道を切り開いていく姿がカッコよくて、私もこの行動力を見習いたいほどでした。朝ドラはちょうど折り返し地点。この先どんな風に描かれていくか楽しみです。
2020/01/10
fwhd8325
陶芸家神山清子さんは、朝ドラ「スカーレット」のモデルとされています。この著書は、上山さんの半生を描いたものです。なかなか陶芸の世界に接する機会がなく、お名前も知りませんでしたが、脚色もあると思いますが、この波瀾万丈の人生は、まさにドラマそのものです。やや駆け足で描かれているように感じ、物足りなさも感じますが、この著書を基本として、ドラマを楽しむことにします。
2019/11/17
万葉語り
朝ドラで放送中のスカーレットのモデルの神山清子さんの半生を描いた作品。那須田さんなので温かくて読みやすく一気読みができた。ドラマはどうなるのかわからないけれど、骨髄バンクにも貢献した、バイタリティーの塊のような方だったのだと驚嘆した。2019-159
2019/12/14
美月0217
朝ドラスカーレットのモデルとされている神山清子さんのことを書いた本・・ついついドラマとどう違うんだろうと思いつつ読みはじめ・・(違うとはわかっているけど・・) このご両親に育てられた清子さんなのにまっすぐ育っていくのがすごいわ~、私はきっと清子さんの兄のようにすべて両親のせいにしてしまうかもしれない・・なんでも8分にして・・というお父さんの言葉は「うん、そうしないとなあ」と思ったり・・ドラマも終盤・・どうなるかも気になる私(笑)
2020/02/10
G-dark
「いつだって腹八分目にしておけ。で、残りの二分は人に分けてやれ。それぐらいなら無理せずにできるやろ。それにみんながみんな八分目なら世の中はうまくいく」という言葉がわたしは好きです。ただ、世の中には、腹八分目以上になっても良いものが幾つかあります。その中の一つが、清子の陶芸のような「芸術」。誰かを傷つけるものでない限り、芸術はどこまでも貪欲になって良いのです。ひたむきな清子の姿が美しいです。傷付いたり、悲しむこともありますが。人間が経験する様々なことも、まるで焼きものの彩りのようなものなのかもしれません。
2020/04/29
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