くそじじいとくそばばあの日本史 (ポプラ新書 お 12-1)
くそじじいとくそばばあの日本史 (ポプラ新書 お 12-1) / 感想・レビュー
徒花
まぁまぁおもしろかった。タイトルで言うところの「くそ」というのは、言葉的にはすごいというようなニュアンスも持っているので、憎らしいというだけではなく、古来から日本の文献のなかではたくましく生きているジジイババアがたくさんいたよね、ということをさまざまな文献の内容を例示しつつ紹介する一冊。途中でジェンダー論も組み込まれたりしてるけど、全体として本書を貫くテーマはなんなのかはちとわかりにくい。しかし切り口はおもしろくて、嫌いじゃない。
2021/04/20
rico
「くそ」はパワーワードらしい。タイトル見て真っ先に浮かんだ北斎や一休さんは、やっぱり入ってました。現代もいらっしゃいますよね。もはや妖怪の域に達しつつある方。「にくまれジジババ、世にはばかる」。性格悪いから長生きできたのか、長生きしてるうちに肝が据わったのかはわかりませんが、章によってバラつきはあるものの、エネルギッシュに歴史に爪痕を残したジジババが勢揃い。ここまでいけば立派なもんです。超高齢化社会を活力あるものにするためには、高齢者総「くそ化」しかないか・・・?総モンスター化は勘弁して欲しいけど・・・
2020/12/21
えみ
一回素通りして、すぐに戻って二度見した。二度見しない人いる?というくらい強烈な印象を与えるこのタイトル。いや、言葉遣いダメでしょッ。なんて思わず注意したくなるけれど、読了した今なら胸張って言える!日本史に君臨する「くそじじいとくそばばあ」最高だ!!恥も外聞も気にしない、道徳など取るに足りない、命?それより金だろ。生きるということはエロである。的な周りを圧倒する豪然たる態度で自由気ままに生き抜いてきた老人たち。こんな日本史見たこと無い。ただ一つ自信をもって言えるのは、その破天荒さ…何故か元気をもらえるのだ。
2023/03/20
Makoto Yamamoto
江戸以降の日本は諸外国に比べて、衛生観念が発達していたので、庶民も長生きしていたのは間違いないと思う。 この衛生観念は昔の上流階級から引き継がれてたのではないかと思っていたので、長寿の老人がいても不思議ではないだろう。 日本書紀等に登場する天皇の長寿は当時は今の1年を2年とする春秋暦を使っていたとかで、結構正確ではないかと思っている。 老害は今も昔もあったようだが、素晴らしい老人たちがいたのは間違いないだろう。 天海和尚は家康より年上で長生きし、家光に信頼される超人だったとか。 面白い。
2021/04/04
ヒデキ
めっちゃ面白い視点で日本の古典や昔話を切り込む一冊 なんか、日本の物語って、老人が、老人のために語っていたんではないかと思ってしまいながら読んでいました。
2022/09/24
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