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ラストは初めから決まっていた

ラストは初めから決まっていた

ラストは初めから決まっていた

作家
小手鞠るい
出版社
ポプラ社
発売日
2021-01-08
ISBN
9784591168875
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ラストは初めから決まっていた / 感想・レビュー

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さてさて

主人公・ことりのまっすぐな、一途なまでの想いを見るこの作品。そこには、”恋愛小説の名手”と称される小手鞠さんのまさに”お手本”となるような”恋愛小説”が描かれていました。『小説創作』講座を小説に融合させるという”前代未聞”の試みに圧倒的な読み味を感じさせるこの作品。そして出来上がっていく ことりと涼介の小説が、”小説内小説”として読者の胸の奥をキュンとさせていくこの作品。一冊の小説として隅々まで読者のことを考え、これでもかと練り上げられたことがよくわかる、極めて完成度の高い、素晴らしい作品だと思いました。

2023/03/08

ウッディ

「小説を書く」という大学の特別講座で添削パートナーになったのは、振られた元カレの親友の涼介、さらにテーマは「恋愛」という災難に見舞われたことりだったが、小説を通じて知る涼介の想いと自分の心。凛子先生の小説講座が面白く、アドバイスを受けて形を変えていく恋愛小説と二人の恋の行方をハラハラしながら楽しめました。タイトルから予想された通りのラストだったが、元カレから涼介への気持ちの切り替えが早すぎやしないか?と思ったのは自分だけだろうか?とはいえ、小説の中の小説が現実と並行して進んでいくという構成は楽しめました。

2021/09/07

モルク

大学の夏季特別講座で小説創作講座を受ける主人公ことり。テーマは「恋愛」。体験した出来事、感情だけを書くということに、失恋の痛手の癒えないことりには辛いテーマだった。そして二人一組で批評しあうという相手が、失恋相手の親友涼介だった。彼の作品で、はからずも元カレの本心を知ることとなる。起承転結のメリハリ。そして「転」のとき、急展開が。ここからはラブストーリー。若者たちのちょっと恥ずかしくなるようなあま~い話。恋愛話より小説の書き方のレクチャーの方が興味深くおもしろかった。

2021/04/09

ベイマックス

小手鞠さんの恋愛小説。小説単位講座を舞台にしているので、小手鞠作家道みたいな台詞が多くて感動。◎P13、司馬遼太郎作品よんだことなく、読んでみようかなと思うも、積読本の多さに気落ちする。◎P26、小説の条件5つ。◎P38、タイトルについて。◎P50、小説家がまず捨てるべきは恥。◎P72、起承転結について。◎P82、うまいか下手かじゃなくて、個性があるかないか。◎せ91、小説の呻吟について。

2022/08/13

Ikutan

文学部の小説創作講座の今年テーマは『恋愛』。自分の体験した恋愛で小説をひとつ完成させるというもの。二人一組でお互いの作品の添削や意見交換をするというのだが、失恋の傷を引きずることりのパートナーは、なんと失恋相手の友人の涼介だった。恋愛小説としてはベタな展開ですが、小説を書くことで繋がっていくストーリーはちょっと斬新かな。ただね、ことりが絶賛する涼介の小説の良さが私にはちっとも理解できず。前置きや()が多くて、言いたいことが分からずイライラ。凛子先生の解説はなるほどと興味が持てた。小説は書かないけどね(笑)

2021/01/26

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