新宿の猫 (ポプラ文庫 と 1-6)
新宿の猫 (ポプラ文庫 と 1-6) / 感想・レビュー
みかん🍊
色弱のため大手マスコミ会社に応募さえできず弾かれ、明日の見えない主人公が偶然立ち寄り、通う様になったバブル期の新宿の狭い居酒屋、そこで行われた小さい窓を通る野良猫を当てるささやかなギャンブル、個性豊かな客たちと、そこで働く女性との純愛、彼女のおかげで大衆の為の構成作家から一人のために詩を書く事になった主人公、色弱が就職にそれ程不利だとは知らなかった、そして野良猫を追い子猫に酷い事をしたあの人は許せない、人は同じ物を見ていても見えている物は違う、猫の目からの世界も違う。
2022/07/03
Kanonlicht
構成作家見習いの主人公と新宿ゴールデン街近くの飲み屋に集う人々との交流を描く。タイトルどおり、物語の重要な要素となるのは、飲み屋の窓に顔をのぞかせるさまざまな猫たち。ほっこりさせておいて急に重たい話をぶっこんでくるのは、著者お得意の手法。猫好き注意!とだけ言っておこう。パワハラも地上げも野良猫(今の地域猫とは違う)も昔は当たり前だったよなーと思いつつ、ある意味それらが当時の日本の得体のしれない大きな力の象徴だったような気もして、ふと寂しくなった。
2023/01/11
りょう
ドリアンさんの小説は弱い人に寄り添う一方、芯の強さがあるようにも感じる。
2023/03/27
Nobuko
思っていたのと違う展開なれど
2022/03/23
JUN
詩とネコ。
2021/12/17
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