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わたしの美しい庭 (ポプラ文庫 な 16-1)

わたしの美しい庭 (ポプラ文庫 な 16-1)

わたしの美しい庭 (ポプラ文庫 な 16-1)

作家
凪良ゆう
出版社
ポプラ社
発売日
2021-12-07
ISBN
9784591172063
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わたしの美しい庭 (ポプラ文庫 な 16-1) / 感想・レビュー

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やすらぎ

ゼリーって掬って食べても掻き混ぜてもいいんだ。紅茶ってまだ知らない香りがあるんだ。気づいたら時は流れて春は散り重なっていたなんて。ずっと探していたんだ。穏やかな風を強い日差しを、星を月を雨の潤いを。あの大切な想いを幾多、空を見上げて聞き返しても幾度。安心。このたった二文字に彷徨い続けて、自身のことがなぜか一番曇って見えなくなって、心と体が離れていってしまって。夕闇のように柔らかに染まっていければいいはずなのに、朝焼けを東の空が青く澄めれば美しい庭には光がきっと射すはずなのに、そんな器用になんて出来なくて。

2023/05/13

ムーミン

「できれば『ぼくたちは同じだから仲良くしよう』より、『ぼくたちは違うけど認め合おう』のほうを勧めたい。次の授業では、ぜひそこまで進めるよう先生にがんばってもらいたい」「次の次では、『それでも認められないときは黙って通り過ぎよう』だな。『無駄に殴り合って傷つけ合うよりは、他人同士でいたほうがまだ平和』ってあたりまで」p294

2024/02/28

麦ちゃんの下僕

文庫版には、統理が語り手を務める番外編「ぼくの美しい庭」も収録。本編では、路有など他者から見た“神の如く”達観したイメージでしか描かれていない統理ですが…意外とユーモラス(!?)な人物なんですね(笑) ちょっと笑ってしまいました。

2022/05/30

fwhd8325

美しい庭であると同時に、美しい人たちの物語でした。桃子さんのエピソードが一番心に残りました。特に「兄の恋人」は胸が熱くなる物語でした。もっと桃子さんの物語が読みたいと思います。

2022/02/06

まさきち

屋上に縁切神社が祀られてるマンション。そこに暮らす神社の宮司と、血の繋がらない亡き元妻の忘れ形見の少女。そして隣室で暮らす宮司の旧友でゲイの青年。そんな彼らの周りで繰り広げられる心の開放とあたたかい回想を集めた短編集。文章も平易でこちらの心の中にスッと染み込んできて、本当にほっこりとした気持ちで読み終えた一冊でした。

2024/07/18

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