夏休みの空欄探し
夏休みの空欄探し / 感想・レビュー
NADIA
いや、さすが似鶏さん。期待通りの面白さ😄クラスの人気者と同じ姓を持ち「じゃない方」と呼ばれる成田頼伸。クラスの片隅に生息している。夏休みのある日、駅前のモスバーガーで隣り合わせた姉妹と成り行きで暗号解読を手伝うことに。次のチェックポイントで人気者のクラスメイト成田清春も仲間にして4人のパーティを組み暗号解読の旅(?)に出発だ。高校生にしてはなかなかな判断力と決断力と機動力を持つ一行に待ち受けるものは? ラストの展開は予想外で少々強引だが、それでも読後感は気持ちいい。そして安定のあとがきが、また最高だ👍
2022/08/29
ひさか
季刊astavol.1〜3(2021年10月、22年1,4月)連載の夏休みの3301を改題、加筆修正し、2022年6月ポプラ社刊。ひょんなことから暗号解読を行う2人の男子高校生と姉妹2人が楽しい。暗号そのもの、暗号を用意したものの謎、そして4人が集うことになった謎と、ワクワクするストーリー展開が面白い。ところどころの展開で、次の問題の用意の方法等無理矢理感はあるものの、それを補ってあまりある謎解きが楽しくて良い。雨音、七輝の姉妹2人の謎は、しかし、ちょっと安易かな。
2023/04/30
刃の下に心あり
★★★★☆とあるきっかけで暗号を解く冒険に旅立つこととなる男女4人、ひと夏の青春ミステリ。テンポ良く出題される暗号はどれも難易度が高すぎて自力では解けなかったですが、解答を掲示されると、なるほど~とパズルのようで面白かったです♪4人の青春物語は、切なく、甘酸っぱく、そして爽やか、キュンとなるシーンが懐かしく、蝉の鳴き声を聞きながら自分の「夏休み」を思い返したりしています。読む時期はやっぱり今の季節がオススメです♪
2022/08/07
みかん🍊
クイズ研究会のオタク、ライは何も予定のない高2の夏休み迎えようとしていたが偶然ハンバーガー店の隣に居合わせた姉妹の暗号を解いた為、まぶしい姉妹とそして自分とは正反対なクラスの人気者と夏休みを共にする事になる、謎解き海や旅行、恋と彼の今までになかった夏休み、まさにアオハルであるが、暗号を解き明かして行くうちにやはり姉妹には秘密があった、暗号は難しかったが爽やかな青春恋愛小説だった。
2022/08/31
kk
図書館本。ひょんなことから暗号系の謎解きに挑むことになった主人公。あり得ないような仲間たちと臨むひと夏の冒険。謎あり、旅あり、恋愛あり、友情あり、ってなもんで、主人公たちの青春っぷりにこそばゆくなりそうな成り行きです。が、そこはそれ似鳥センセの小説ですから、爽やかなだけってわけでもありません。本作でも、帰宅部ウダウダ系男子の心情がものすごく良く描かれていて、かなり感心させられました。あとがきはいつもの似鳥節。毎回よくネタが尽きないもんです。
2023/01/15
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