お探し物は図書室まで (ポプラ文庫 あ 14-1)
お探し物は図書室まで (ポプラ文庫 あ 14-1) / 感想・レビュー
ほんた
図書館に訪れる人々に,自分のやりたいことのヒントを与える司書。書籍はおちろん,羊毛フェルトで作った司書自作の作品の意味が深いです。自分自身の生き方を考えさせられました。 https://hontablog.com/お探し物は図書館まで
2023/10/27
ひさか
2020年11月ポプラ社刊。2023年3月ポプラ文庫化。2021年本屋大賞第2位。2022年2月NHKラジオドラマ化。朋香二十一歳婦人服販売員、諒三十五歳家具メーカー経理部、夏美四十歳元雑誌編集者、浩弥三十歳ニート、正雄六十五歳定年退職、の5つの連作短編。魔法使いのような司書さんが面白い。司書さんの本の紹介と羊毛フェルトで作った「本のオマケ」と言いながら渡してくれるアイテムが楽しい。図書室から始まるファンタジーな展開に堪能しました。
2023/05/31
ちゃあぼう
仕事や人生に行き詰まりを感じている者たちがひょんなことから小さな図書室へ足を運ぶことになり、そこで司書の小町さんから人生を変えるためのヒントをもらえる書籍に出会う。こんな図書室があったら自分も通ってみたいと素直に思えた。この作品の登場人物たちのその後を描いた続編を是非とも読んでみたいと思った。そして、自分にも人生の転機になる本に出合えればと切に思いました。
2023/09/22
ふじさん
図書館を訪れる人々は、仕事をする目的とか?、自分に出来ることは何なのか?等の戸惑いを抱えている。今の仕事に遣り甲斐い見出せない店員、自分の趣味を仕事にと転職を考えるサラリーマン、出産を機に、異動となった部署に物足りなさを感じ、転職を考える編集者、自分の専門の力を生かせずニート続ける男、定年退職で生きる目標を喪った元会社員。こんな彼らの背中を、不愛想だけど相手の気持ちを考え、思いもよらないセレクトと可愛い付録で、後押ししてくれる。本をきっかけに、自分の探し物に気づき、明日への活力が満ちてくる心温まる小説。
2024/01/26
麦ちゃんの下僕
オーディオブック+文庫本。ふとしたきっかけから、町のコミュニティハウス内にある図書室を訪れた“悩める”5人の男女に対し、司書の小町さんが解決のヒントとなる本をレファレンスする…という連作短編集。なるほど、2021年の「本屋大賞」第2位というのも納得です!小町さんがセレクトした意外な本&“付録”が、各々の“変化”にどう機能するのかも興味津々ですし…登場人物たちがさりげなく繋がっていくのも面白いですね。文庫版の解説は、作中で紹介されている『月のとびら』を書いた石井ゆかりさん…この解説も一読の価値あり!ですよ。
2023/06/28
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