KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

大雑把かつあやふやな怪盗の予告状: 警察庁特殊例外事案専従捜査課事件ファイル (一般書)

大雑把かつあやふやな怪盗の予告状: 警察庁特殊例外事案専従捜査課事件ファイル (一般書)

大雑把かつあやふやな怪盗の予告状: 警察庁特殊例外事案専従捜査課事件ファイル (一般書)

作家
倉知淳
出版社
ポプラ社
発売日
2023-02-15
ISBN
9784591176955
amazonで購入する Kindle版を購入する

大雑把かつあやふやな怪盗の予告状: 警察庁特殊例外事案専従捜査課事件ファイル (一般書) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

aquamarine

希望をもって警察庁に入庁した木島が配属されたのは、警察庁特殊例外事案専従捜査課の随伴官。ミステリ小説みたいな事件が起きた時、警察組織として民間の探偵の知恵を乞うために文字通り随伴する役割だ。設定が奇抜で探偵たちも癖が強い。中途半端な密室、大雑把な予告状、意味の分からない見立て、と事件自体がコメディのようなのに、思いがけずにきちんと本格ミステリで解かれるのが楽しかった。木島は随伴官としての仕事がないときは書類整理とかしてるみたいだけど、その時間にちゃんと警部補という役に似合う研修をさせてあげて欲しいなあ。

2023/04/15

NADIA

国家公務員一種試験に合格して警察庁に入庁した木島壮介。「憧れのデスクワーク」を夢見ていたが、与えられた職務は特殊例外事案専従捜査課随伴官というものだった。「一筋縄でいかないムリ目な事件は、契約している名探偵に解決させよう」という目論見で設立されたこの部署。当然、仕事内容は「該当する事件に探偵と同行する」というもの。プロローグとエピローグに3編の短編が挟まれているが、面白いので続けてシリーズ化させてもらいたい。猫丸先輩がアルバイトとして探偵登録していて登場したら嬉しい。

2023/07/20

yukaring

ミステリ小説みたいな事件は本当に起きるのか?怪事件、難事件を専門に捜査する特別な部署、通称"探偵課"。現場の刑事の間では都市伝説のようになっているこの部署に入庁早々配属されてしまった新人の木島。ごくたまに発生する「変な知恵をつけた犯人が起こすややこしい犯罪」を解決するために揃えた名探偵は例にもれず全員面倒臭い。そんな木島とクセの強い名探偵たちが出くわす事件は「中途半端な密室」や「あやふやな予告状」「見立てっぽい殺人」と微妙な事件ばかり。キャラ強の探偵たちに笑いながら肩の力を抜いて楽しめるほんわかミステリ。

2023/04/14

オーウェン

解決不可能な事件に名探偵を使わせる探偵課が出来る。 随行員の木村が同行して事件現場に行くが、そこには個性的な探偵がいる。 名探偵と自称する勒恩寺公親がその場を解決していく。 ユーモアミステリではあるが、事件は意外と本格派。 3つの事件があり、密室と予告状と見立てがテーマ。 表題作の宝石を狙う予告状の顛末が面白い。 実は3つとも共通した括りがあるのだが、それこそ名探偵が望む完璧な事件には程遠いのだろう。

2023/04/19

シャコタンブルー

本書は花粉症の人に最適な内容かも(笑)。花粉で頭がボーとしている状態での読書だったが、探偵が懇切丁寧に犯人の動機やトリックを解明してくれたので分かりやすかった。「怪盗の予告状」「見立て殺人」両方とも状況設定が極限的で本格ミステリ要素が満載。その上ユーモアもありとても楽しめた。名探偵の勒恩寺のキャラがユニークで他の探偵を圧倒している。だから彼が中々登場しない場面ではとても待ち遠しく感じた。どうやら続編もありそうなので、また花粉症の季節に読みたい(笑)

2023/04/04

感想・レビューをもっと見る