みつばの泉ちゃん (一般書)
みつばの泉ちゃん (一般書) / 感想・レビュー
starbro
小野寺 史宜は、新作中心に読んでいる作家です。 タイトルと表紙絵から子供の話かと思いきや、泉ちゃんの半生記でした。泉ちゃんは大変魅力的なキャラクターですが、自分の子供に「泉子」なんていう安直な名前をつけてはいけません(笑) https://www.poplar.co.jp/book/search/result/archive/8008423.html
2023/06/27
のぶ
この本の主人公は泉ちゃんこと片岡泉。そんな泉ちゃんの半生が幼い頃からいろんな人が思い出を語る。祖母の家に預けられていた小学校の頃は、近所のコンビニのお姉さんが、中学時代はクラブの友達が、最後は大人になった泉ちゃん自身が語る。一人で生きてきたように感じていたが、実は多くの人に支えられていた。そんな姿が全編を通じ描かれている。自分がいやな人間だってことを自認しているが、読んでいてとても素直な人物だという事が伝わって来る。面白い物語だとは思うが、欲を言えば泉ちゃんや周辺の人物にもっと魅力があればと思った。
2023/05/29
モルク
みつばの郵便屋さんシリーズのいつもアイスをくれる片岡泉さんが主人公。両親の不和からあきる野市のお祖母ちゃんの家にいた小学5年生から両親のいる千葉に戻り大人になってよつばに住んだ泉ちゃん。結婚出産までを描く。お気に入りは中学時代の必修クラブの話。じゃんけんで負け続けたどり着いた先は本を読まず文章を書くことも苦手な者には罰ゲームともいえる「創作文クラブ」そこで課された小説を書くこと5枚、さて泉は…。この時点での泉の印象はすこぶる悪かったが次第にその真っ直ぐなところに好感が持つようになった。
2024/05/20
bura
真っ直ぐな女の子、片岡泉ちゃんの小三から大人になるまでのとても普通だが心に残る物語。泉ちゃんは正直で思ったことをズバズバ言ってしまうタイプの女の子。でも嫌味のないスッキリした性格。人生の中で関わりのあったコンビニの女子大生や中学の同級生、バイト先の店長、元カレが、その時々の泉ちゃんとの出来事を語っていく。両親の不仲でおばあちゃんに預けられたり、自分は欠点だらけと思ったり中々辛い所もあるのだが、実は出会った人たちの背中をしっかりと押している。作者らしい何気無い日常の中の一歩一歩を描く素敵な一冊でした。
2023/07/07
ひさか
2023年5月ポプラ社刊。書き下ろし。みつばの郵便屋さんシリーズにでてくるあの片岡泉さんでした。途中まで全く気づかずに読んでましたが、読了後、はたして郵便屋さんの片岡さんとこの本の泉ちゃんは同一人物なのか?というのを考えてましたが、どうも違うような気がして、うーん。でもスピンオフだしな。郵便屋さんに登場してない時の片岡さんはやはりこうなのかも。
2023/07/31
感想・レビューをもっと見る