うまくてダメな写真とヘタだけどいい写真 (一般書)
「うまくてダメな写真とヘタだけどいい写真 (一般書)」のおすすめレビュー
なぜ恋人が撮る写真はヘタでも心が動かされるのだろう? 写真家・幡野広志が語る“いい写真”と“ダメな写真”とは
『うまくてダメな写真とヘタだけどいい写真』(幡野広志/ポプラ社) 昔、写真を撮ることが好きな人と付き合ったことがある。 その人はよく、私の写真を撮っていた。別に写真を仕事にしているわけではなく、カメラにこだわっているわけでもなく、写真がうまいわけでもなかったけれど、なぜかその人が撮る私の写真を見ると胸がきゅうっと締め付けられ、言い表せない愛しい気分になった。私は普段写真を撮られることが好きではないが、その人が撮る自分の写真はとても好きだった。技術的なことはわからないけれど、とにかく「いい」なと思っていたのだ。 11月15日に発売された、幡野広志さんの新刊『うまくてダメな写真とヘタだけどいい写真』(ポプラ社)を読んで、なぜその人の写真について心を動かされたのかが少しわかったような気がする。 幡野さんは、本の中で何度も表題の言葉を繰り返す。「うまくてもダメな写真はあるし、ヘタだけどいい写真はある」と。幡野さんが言う「いい写真」とは、「見る人に感情が伝わる」写真のこと。たとえ技術が優れていても、その写真を撮った人が、どんなときに、どんな思いで撮った写真なのかが…
2023/12/10
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「写真の勉強はしちゃダメですよ」写真家・幡野広志がはじめて写真について語った『うまくてダメな写真とヘタだけどいい写真』
撮影:幡野広志 写真家の幡野広志さんが、はじめて写真についての書籍を上梓した。タイトルは、『うまくてダメな写真とヘタだけどいい写真』。幡野さんが不定期で開催している初心者向けの写真ワークショップの内容をもとに書き下ろした渾身の一冊だ。 この本は一風変わっている。写真の本なのに、その主題はノウハウにはない。「好奇心と行動力を持つこと」「感動すること」──どちらかといえば、生き方についての考えが主題に据えられている。もちろん後半には技術的な側面もたっぷりと語られるけれど、読後感は「自らの人生をめいっぱい生きたくなる」のだ。 本書の話題を中心に、写真について、表現について、幡野さんに話を伺った。 撮影:幡野広志 写真ではなく「生き方」の本 ──前回の『息子が生まれた日から、雨の日が好きになった。』に続き、今回の新刊もおもしろかったです。読んでいて、これは写真の本であると同時に「生き方」の本だなと感じました。 幡野広志さん(以下、幡野)ありがとうございます。やっぱり、初心者の方に向けてノウハウを書いても意味がないと思いまして。これから写真を始めようかなと思う人に言…
2023/12/8
全文を読むいい写真は伝わる写真。でも正しく受け取ってもらうために必要なものがある!/うまくてダメな写真とヘタだけどいい写真
ケータイ、スマホのおかげで身近になった写真。カメラを買って本格的に始めたいと思っている人は多いのではないでしょうか。誰でも写真の才能がある。でも、多くの人が写真を誤解している――写真家・幡野広志氏が大人気のワークショップをベースに、写真の撮り方から心構えまでを書き下ろした「写真の本」が本書です。いい写真とうまい写真は違う。だめな写真とへたな写真も同じ意味じゃない。うまくてだめな写真もあるし、ヘタだけどいい写真もある。写真に対する価値観が変わる、写真初心者必読の1冊です!※本作品は『うまくてダメな写真とヘタだけどいい写真』(幡野広志:著、ヨシタケシンスケ:イラスト/ポプラ社)から一部抜粋・編集しました 『うまくてダメな写真とヘタだけどいい写真』(幡野広志:著、ヨシタケシンスケ:イラスト/ポプラ社) 言葉で伝える いい写真は伝わる写真です。だけど言葉がないと写真は伝わりません。言葉がなくても伝わる写真はありますけど、そんな簡単なものではないです。「言葉にならないことを撮りたい」という人もいるけど、そういう写真が撮れる人は天才です。天才はいます。写真学生が3000…
2023/11/19
全文を読む撮りたい写真のためにマナー違反をすることは、誰であろうと論外/うまくてダメな写真とヘタだけどいい写真
ケータイ、スマホのおかげで身近になった写真。カメラを買って本格的に始めたいと思っている人は多いのではないでしょうか。誰でも写真の才能がある。でも、多くの人が写真を誤解している――写真家・幡野広志氏が大人気のワークショップをベースに、写真の撮り方から心構えまでを書き下ろした「写真の本」が本書です。いい写真とうまい写真は違う。だめな写真とへたな写真も同じ意味じゃない。うまくてだめな写真もあるし、ヘタだけどいい写真もある。写真に対する価値観が変わる、写真初心者必読の1冊です!※本作品は『うまくてダメな写真とヘタだけどいい写真』(幡野広志:著、ヨシタケシンスケ:イラスト/ポプラ社)から一部抜粋・編集しました 『うまくてダメな写真とヘタだけどいい写真』(幡野広志:著、ヨシタケシンスケ:イラスト/ポプラ社) 写真のための社会じゃない 写真を撮る前に意識しないといけないことがあります。それは写真のために社会は用意されているわけではないということです。当たり前ですよね。だけど写真を撮る人が集団化するとなぜかこれを忘れてマナーが悪い存在になりがちなんですよね。 たとえば駅…
2023/11/18
全文を読むカメラを買ったけど、何を撮ればいいのかわからない…そんな悩みの答え/うまくてダメな写真とヘタだけどいい写真
ケータイ、スマホのおかげで身近になった写真。カメラを買って本格的に始めたいと思っている人は多いのではないでしょうか。誰でも写真の才能がある。でも、多くの人が写真を誤解している――写真家・幡野広志氏が大人気のワークショップをベースに、写真の撮り方から心構えまでを書き下ろした「写真の本」が本書です。いい写真とうまい写真は違う。だめな写真とへたな写真も同じ意味じゃない。うまくてだめな写真もあるし、ヘタだけどいい写真もある。写真に対する価値観が変わる、写真初心者必読の1冊です!※本作品は『うまくてダメな写真とヘタだけどいい写真』(幡野広志:著、ヨシタケシンスケ:イラスト/ポプラ社)から一部抜粋・編集しました 『うまくてダメな写真とヘタだけどいい写真』(幡野広志:著、ヨシタケシンスケ:イラスト/ポプラ社) 見たものを撮ればいい カメラは買ったけど「何を撮ればいいのかわからない」と悩む人がけっこういる。結論からいえば自由に好きなもの撮れよって話なんだけど、それが実はむずかしい。作文でも絵でも自由に好きにっていわれると悩んじゃうよね。 はじめてカメラを買うときに誰かに…
2023/11/17
全文を読むいい写真はうまい写真じゃない! 写真はうまさを目指さなくていい⁉︎/うまくてダメな写真とヘタだけどいい写真
ケータイ、スマホのおかげで身近になった写真。カメラを買って本格的に始めたいと思っている人は多いのではないでしょうか。誰でも写真の才能がある。でも、多くの人が写真を誤解している――写真家・幡野広志氏が大人気のワークショップをベースに、写真の撮り方から心構えまでを書き下ろした「写真の本」が本書です。いい写真とうまい写真は違う。だめな写真とへたな写真も同じ意味じゃない。うまくてだめな写真もあるし、ヘタだけどいい写真もある。写真に対する価値観が変わる、写真初心者必読の1冊です!※本作品は『うまくてダメな写真とヘタだけどいい写真』(幡野広志:著、ヨシタケシンスケ:イラスト/ポプラ社)から一部抜粋・編集しました 『うまくてダメな写真とヘタだけどいい写真』(幡野広志:著、ヨシタケシンスケ:イラスト/ポプラ社) いい写真はうまい写真じゃない 写真には「いい写真」と「ダメな写真」があります。「写真にはいいも悪いもないんだ」っていう人もいるけど、本当に良し悪しがなかったら仕事になりません。写真が仕事になったり作品で賞をもらったりするのは他者から良し悪しの評価をされるからです…
2023/11/16
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うまくてダメな写真とヘタだけどいい写真 (一般書) / 感想・レビュー
けんとまん1007
思ったこと。これは、写真に限らない視点・思想だということ。写真は一つの素材であって、写真を通して何を考えるのか、何を伝えるのかということ。一見、上手い・綺麗という写真や絵画でも、すぐに飽きてしまうものがある。その一方で、何故か、惹きこまれるものがある。この違いのことを、書かれている。とにかく、たくさん写真を撮るということは、たくさん考えて、たくさん伝えようとして、それを、違う眼で見てみることかなと思う。
2024/08/27
R
写真を撮るということについて、平易な言葉で語る哲学のようにも読める本だった。カメラが主体になっていたり、技術が先立ちすぎたりといった誤解ともいえる間違いをただし、伝えたいものを写真という形で顕すことの純粋な部分を解説しててとてもよかった。言葉で補ってもいいから、写真に伝えたいことや、意思を写そうという感じで、なんだかあれこれ撮ってみたくなる本だった。考えて撮るのも大切だけど、思うままに撮ることもとても大切だと、写真が芸術である理由がわかるような内容だった。
2024/04/18
にゃおこ
わー、ハタノさんとヨシタケさんのコラボ。カメラって、撮り始める前にまず技術の予習が必要って感じ。でも、この本は技術本でなく、写真についての心構えや勘違いや考え方の本。子どもを写真嫌いにさせた理由がわかって、ショボン(;_;)
2024/08/14
てつふふ
ついに近所のTSUTAYAも無人レジが導入されなんか寂しいなと思いつつこの本の精算を済ませた。店員さんにブックカバーありますか?と聞くとつけましょうかと言われテキパキとつけてもらった。その際、この本、私がさっき並べたやつです。とのコメント。おもわず"勉強しようかなと思いまして"と言って店を出た。 ●本の中身はたいへん勉強になりました。写真に興味がない人にもおすすめです。書き振りはクセが強く反感を持つ人もいるのではと思いました。息子さんはまだちっちゃいけど余命宣告を受けられているそうです。
2024/09/17
uminoko
趣味で写真を撮っているので、少しでもうまくていい写真を撮れるようにと手に取りました。技術的なことよりも写真を撮る人の心構えについて語る部分が多かったです。後半に少し技術的なことも書いてあったので、実践してみようかな。
2024/04/21
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