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22XX(ニーニーエックスエックス) (花とゆめCOMICS)

22XX(ニーニーエックスエックス) (花とゆめCOMICS)

22XX(ニーニーエックスエックス) (花とゆめCOMICS)

作家
清水玲子
出版社
白泉社
発売日
1994-01-01
ISBN
9784592126553
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22XX(ニーニーエックスエックス) (花とゆめCOMICS) / 感想・レビュー

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ムーミン2号

人間の欲の第1位は「睡眠」第2位が「食欲」だとか。「食べる」ということを両極端である登場人物が交差することで考えさせられる。男は精巧なロボットなのだが、機能の中に食欲が組み込まれているためロボットなのに空腹や餓えを感じてしまう。女はある星のフォトゥリス人なのだが、彼らには親や仲間を食べるという習俗がある。二人が出会いやがて愛し合うのだが、そこに介在するのが「食」。カニバリズムは先達の知恵や知識を受け継ぎ、その人そのものを受け入れ継承するという考え方だが、受け入れ難く、彼女が提供した手首を彼は食べられない。

2017/12/28

福猫

清水初期作品で大人気だったジャック様。ジャックのモデルになった、80年代に人気を博した、某英国ロックグループのあのお方を、垂涎モノで眺めていた身としては溜まんない作品ダ。ヒューマノイドとして、より人間に近づけられたジャック。本来“食す”と言う行為は必要ない。にもかかわらず、より人間に近づけるために、彼には“食べる”と言う機能が付けられている。必要のない欲望を覚えるジャックの葛藤が何とも悲しい1冊。

2004/01/01

呉藍

こうして見るとエレナに会うまでのジャックも、どうしようもなく寂しい奴だったんだなぁ。人肉を食べるのか……と思いつつ、たしかに食べもしないのに殺すことほど野蛮な行為はない。その人の想いや力を自分に取り込む、という意味が昔はあったそうですが。楽しみ一つ失う代わりに、その手の一切の苦しみを捨てれるのなら食欲を手放したいという人――いますか?

2012/02/24

佳蘋(よし)

食べるという行為が、他の命を食べて、繋いでいくこと。とても野蛮で、とても神聖な行為。

2012/01/28

ポチっこ

清水さんの最高傑作だと思っています。 思い出しただけで泣ける。 エレナがいないジャックは なんでこんなに かっこいいのかしら…

2016/01/19

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