エックス・デー (ジェッツコミックス)
エックス・デー (ジェッツコミックス) / 感想・レビュー
福猫
3・11イベント参加作品として、散々迷った挙句、本作品再読に決定。敬愛する三原順作品。本作品の前作である『夕暮れの街』とどちらにしようか迷ったが、ニュートの笑顔のインパクトが強く、この作品を…。初出が昭和60年なので28年も前の作品。1978年ロシアがソ連と呼ばれていた頃…。カナダ北西部600キロに渡って拡散された原子炉衛星の破片。銀色の美しい欠片。幼いニュート少年は、魚に刺さった銀色の欠片を妹の人形につけてやる。それが、一家を破滅へ導くとも知らずに…。<コメントへ続く>
2013/03/11
ochatomo
「Die Energie 5.2 ☆ 11.8」(1982年)に登場したダドリーを中心に、無難な生き方を選ばず、家庭・仕事・恋愛の複雑さを描く青春物といえる 1985刊
2021/12/26
還暦院erk
蔵書再読。早世作家作品渉猟の一環として。(実は『はみだしっ子』を読み直し始めたが第1作のサーニンの「神様!」シーンでホントに涙腺決壊して続行不能になった。後日再挑戦の予定。)原子炉搭載衛星の墜落事故が実際あったことだなんて、今回ググって初めて知った。ニュートにとっての「X-day」が何だったのか、初読時には良く分からなかったがようやく理解し、泣けた。ところで『LaLa』掲載時に未完だったのはオンタイムで読んで吃驚したよー64p目でいきなり切れて作者が手書きでお詫びの書き込みしてあったっけ。
2015/06/07
wang
大きな詐欺ゲームを仕掛けた青年。そこに議員秘書時代の政治の闇の問題や麻薬取引やらがからむ。転がり込んだ兄家族の人間関係のゴタゴタやらそこに居候している少年の問題などが混じり合ってとにかく問題がぎゅうぎゅう詰め。三原作品としてはありがちなシリアスドラマだが、終始言い合いを繰り返し、救いのある場面がニュート少年が笑っている時だけと少なく読むのが疲れるばかり。様々な問題も主人公が積極的に解決したわけではなく自然解決したものが多く不満。むしろ"姪"のアデルが主人公なのかも。成長し自力で問題を乗り越えている。
2014/11/21
kujira
ものすごく重い。いろんな意味で。画面もテーマも重い。それにしてもトーンワークが当時の印刷技術との戦いって感じでものすごいなぁ。これ、いくらか潰れてしまってるんじゃないだろうか。原画が見てみたい。
2010/07/19
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